日本のクラフトビールの歴史

日本のクラフトビールの歴史は、細川内閣の経済対策の一環として1994年(平成6年)4月に酒税法が改正され、ビール製造免許に必要な最低製造量が従来の年間2,000キロリッターから60キロリッターに引き下げられたことから始まります。

この法改正により、小規模醸造所によるビール製造が可能となり、その年から翌年にかけて小規模醸造所が徐々に設立され、第一次地ビールブームへと繋がります。一時期は、約260近くのブルワリーが存在し、観光地を中心に地ビールブームが一世を風靡します。ちなみに名前は、地酒にちなんで地ビールと名付けられました。

しかし、その勢いは長くは続かず、1997年頃より減少に転じていきます。ブームに乗って他業種より参入したメーカーも多く、品質がおざなりになったこと、また時を同じくして、大手ビールメーカーが、景気低迷の中、味よりも価格を重視した発泡酒を発売したことで、顧客の価格志向が進み、地ビールブームは終焉を迎えました。そして、その時期に、他業種から参入したブルワリー等は、廃業や撤退をしていきました。

しかし、ブームが去った後でも、本気でより良いビールを製造したいと高い志を持ったブルワリー達は、継続して醸造を続けました。その過程で、味と品質の向上が、着実に計られ、国際大会で日本のクラフトビールが多数入賞するまでになっていきました。そうした努力が実り、2011年頃よりクラフトビールの熱が再燃し始め、2021年12月時点で、全国で500以上ものブルワリーが世界にも引けを取らないクラフトビールを造っています。その職人によるビールを現在では、広くクラフトビールと呼ぶようになっています。

クラフトビールファンにとっては、今後さらに多彩なクラフトビールを気軽に日本国内で楽しむことができる時代となってきました。

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