クラフトビールの種類

ビールの種類は、発酵方法の違いによって大きく下記の3種類に分けられます。発酵とは、麦から造られた麦汁に酵母を加えて発酵させることです。発酵時の温度によって出来上がるビールの種類が変わってきます。

  1. 上面発酵
  2. 下面発酵
  3. ランビック

それぞれの種類の特徴と代表的なビールについてご紹介していきます。

1. 上面発酵

20度前後で活発に活動する酵母(エール酵母)を用いて発酵させます。発酵後に酵母が表面に浮かんでくることから上面発酵と呼ばれています。約2〜3週間程度発酵させてます。ホップや麦芽の香りがより多く含まれ、フルーティーな味わいが特徴です。下記が代表的な上面発酵ビールです。

ベルジャンホワイト

麦芽にしていない小麦を使用したベルギーの代表的上面発酵ビールです。ホップ以外にコリアンダーなどで香りづけされているものもあり、フルーティーな爽やかな味わいが特徴です。

ブラウンエール

イギリスのニューカッスル発祥のエールです。アルコール度数がやや低め、苦味も弱く、飲み口が柔らかいことが特徴です。

ペールエール

ペールとは色が薄いという意味で、スタウトに比べると色が薄いことからペールエールと呼ばれています。イングランドの代表的なビールで、硬度の高い硬水と淡色麦芽で醸造されます。ホップが多く、苦味がやや強いのが特徴です。

IPA (インディアンペールエール)

今、最も人気のあるクラフトビールの1つです。18世紀にイギリスの植民地であったインドにビールを海上輸送する上での長期保存を目的に、ホップをふんだんに用いて造られたビールです。そのため、インディアンペールエールと呼ばれています。通常のペールエールに比べると高いアルコール度数とホップによる苦味が特徴です。

バーレーワイン

「Barley Wine」で麦のワインという意味です。麦から造られているためワインではなくビールです。ただ、ワインのようにアルコール度数が高いためにバーレーワインと呼ばれています。またワインの樽に入れて熟成させるために、フルーティーな芳醇な味わいとなることが特徴です。現在アメリカでも多くのブルワリーで醸造されています。

ポーター

18世紀にイギリスで3種類のエールを混ぜて飲みことが流行ってました。その時に一人のロンドンのブルワーが最初から3種類を混ぜたビールを造ったことが発祥です。諸説ありますが、港の荷物運び労働者であるポーターの間で人気となったことからこの名前がついたと言われています。色はほぼ黒で、ロースト風味とホップが強く苦みがあることが特徴です。

スタウト

ポーターがアイルランドに渡り、ギネス社によって強いという意味をもつスタウトをつけた「スタウト・ポーター」として売り出されてことが発祥です。ローストされた大麦で醸造されたほぼ黒色のビールです

2. 下面発酵

発酵時に6〜15度くらいの低温で最も活発に活動する酵母(ラガー酵母)を使用して発酵させます。発酵後に酵母が下に沈むことに由来して下面発酵と呼ばれています。比較的長期間(3ヶ月以上)低温で熟成させるため、スッキリとした味わいのビールが造られるのが特徴です。下記が代表的な下面発酵ビールです。

ピルスナー

日本で最も飲まれているビールのタイプです。1842年にチェコのピルゼンという町で生まれたピルスナーは、大麦麦芽と軟水で造られます。光輝く黄金色ときめ細やかな白い泡のコントラストに加え、ヒップの苦味とスッキリした喉越しは高温多湿の日本に適したビールとして多くのファンに好まれています。

ちなみに日本の大手ビールメーカーのラガーと呼ばれているビールは、ほぼこのピルスナーです。ラガーとは上面発酵で造られるビールの総称ですが、なぜか日本ではピルスナーはラガーと呼ばれています。スーパードライ、一番搾り、黒ラベルは全てこのピルスナーです。

ドルトムンダー

ドイツのドルトムントで生まれたピルスナータイプのビールです。通常のピルスナーと比べるとホップの香りと苦味はやや抑えめです。ドルトムント生まれのビールと聞くだけで飲みたくなりますね。

アメリカン

アメリカで造られるライトなピルスナータイプのビールです。コーンやスターチ等の副原料を多量に用いることで、ホップの苦味を抑え、さらに炭酸を強めて、清涼感の強いスッキリとした味わいが特徴です。

黒ビール

濃色の大麦を使った下面発酵で作られたビールです。シュヴァルツ(ドイツ語で黒ビール)とも呼ばれており、スッキリとした味わいとチョコレートのような甘い香りがあることも特徴である。日本では同じ黒色のスタウトと混同されことがあるが、製法が全く異なる別スタイルのビールです。

3. 自然発酵

名前の通り、培養した酵母を使用するのではなく、空気中にある酵母を使用して発酵させる製法です。ベルギーのパヨッテンラント地域で醸造されるランビックがその代表格です。酸味が強く独特の香りが特徴です。

  • ランビック
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