クラフトビールが繋げる地域コミュニティ

アメリカのブルワリーを訪れ、タップルームやブルーパブに足を運ぶと、少し驚きの光景を目にします。とある平日の夕方、アメリカのブルワリーのブルーパブ。夕方5時くらいから続々と人が集まり始め、6時すぎには店内はほぼ満席。その後もひっきりなしに人が集まってきます。

この日は水曜日であるにもかかわらずカウンターでビールを注ぐスタッフは
「7時には250人を超えるよ。」

100人超を収容できるブルーパブだけでは収まらず、ブルワリーの醸造スペース内に仮設スペースが用意されています。同時にブルワリーの外では、夏に向けてガーデンスペースの拡張工事が着々と進められています。

パブ内でビールを楽しんでいる面々に視線を移してみると、職場メンバー一行と思しきグループもいますが、多くは家族、若しくは地元の友人とリラックスした服装で訪れ、夕食前のひと時、若しくは夕食を楽しんでいるようです。ビールを片手に会話を楽しみ、時には顔見知りの他の常連客に声をかけて、新しく醸造されたクラフトビールについて語り合う風景は、日本で見かける夕方の居酒屋のそれとは大きく異なって見えます。職場の近くで、職場メンバーと食事をするよりも、自分のコミュニティに戻り、地元で時間を過ごすスタイルをとっている人が集まっているようです。ブルワリーは人が集まる場所を提供するという機能だけでなく、美味しいクラフトビールで人を地元コミュニティに引き寄せるという重要な役割も担っているようにさえ見えます。

先のスタッフは「うちのブルワリーは、もちろん全てではないけど、できる限り地元で取れる原料を使うようにしているよ。」と話します。これも小規模のブルワリーだからこそできる地元コミュニティへの貢献。双方でこのコミュニティが作り上げられているのです。

「誰一人、ここに一人でテレビを見ようと思って来てないよ。家族や友人、誰かと話をする為にここに来ているんだよ。」

改めて、クラフトビールが繋ぐ人と人の繋がり、そこから生まれるコミュニティの力強さを感じることができます。

これからの日本においてもクラフトビール自体の成長と共に、コミュニティの発展や地方創生などクラフトビールが築く文化の成長が期待されるところです。

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My CRAFTBEER 編集部
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