フルート型グラスでクラフトビール。美しい気泡が立ち上る女性的なグラス

クラフトビールをビアバーで注文すると、さまざまなグラスで提供されます。例えば居酒屋で「生中」を注文するとキンキンに冷えたジョッキで出されることもよくありますが、クラフトビールは各ビールの個性を味わう飲み方となるため、その特徴にあったグラスで提供されるといった具合です。今回はそんな数あるビアグラスの中でも気泡が美しく見れるグラス、「フルート型グラス」をご紹介します。

「ビール」のイメージを変えた、欧米の雰囲気漂うクラフトビール

さまざまなビールグラス

まず、本題に行く前にビールのイメージについて書いてみたいと思います。ビールというと、どことなく「オヤジのもの」というイメージがある方も少なくないのではないでしょうか。駅前の居酒屋で、会社帰りのサラリーマンが冷やっことホッケをつまみに、たまらない表情で「生中」を流し込む姿…ビールの古典的なイメージといったらそんな感じではないでしょうか。

しかしその古典的な姿をクラフトビールが覆してきています。クラフトビールは都会のブルワリー、青空のフェス、薄暗いビアバーなどで提供されていることも手伝い、クラフトビールに対するお洒落なイメージも育まれています。また、クリエイティブ系のモードな恰好をした人々が休日に集まってフェスで飲んだり、ホテルのビアバーでデートに使われたりと、そのシチュエーションもどことなく都会的です。クラフトビールは瓶もグラスも欧米の雰囲気を醸し出し、海外にいるような気分を味わえるのも、惹きつけるカッコよさにつながっているのだと思います。

そんなイメージのクラフトビール。クラフトビールのお店にいったことがある方であればおわかりになるかと思いますが、さまざまなグラスにビールが注がれて出てきませんか?普段、居酒屋でビールを注文すると大概メーカー名の入った小グラスかジョッキで運ばれてきますが、色気というよりは豪快で、洗練されたというよりは大衆的な姿を思わせます。しかしクラフトビールとなると、シャンパングラスのような細長いものや、ウエストをしめたような曲線をえがいたグラス、刻印が洒落ているものなど、どれも見ていて楽しめる形のグラスで提供されます。クラフトビールは日本で一般に飲まれているラガータイプのビール以上に、個々の銘柄によって味わいや香りといった面での違いがあるため、その個性をいかすようなグラスをビールごとに変えるといったこだわりがみられるように思います。

気泡と香りが長く楽しめるフルート型グラス

フルート型グラス

それでは本題の「フルート型」と呼ばれるグラスをご紹介します。クラフトビールを頼んだときに、細長い、シャンパングラスのようなグラスで出てきたら、それは「泡」を見てほしいということ。フルート型は細長い形状なので泡立ちが長持ちし、気泡が美しくあがるのが特長です。日ごろビールを飲むときに、立ち上がる気泡にまで目が行くこともそれほどないかと思いますが、クラフトビールは各ビールの違いを楽しむものというものでもあるので、見た目も気にしてみてください。

またフルート型はその細長い形状から香りを逃しにくいという特長があります。そのためフルート型は醸造の途中でフルーツを加える「フルーツビール」に適しています。なんといってもフルーツビールはアロマやフレーバーを楽しむビールですから、フルート型グラスを使うことにより、香りまで味わって楽しめます。

さらにフルート型グラスは体温によってビールが温まりにくいため、低温のものに合います。シャンパングラスと同様に足がついており、足に手をそえて飲むスタイルとなるため、ビールが入っている部分に触れないからです。

このような特長があり、持ち手が華奢なフルート型グラス。女性がもってビアバーなどで飲んでいたら、品もあり素敵にみえる光景も想像できます。

グラス

今回、フルートグラスはフルーツビールに合うとご紹介しましたが、他の形のグラスでフルーツビールを出されたとしても、それはお店側が「違う特徴」を感じ取ってほしいという表れだともいえます。

フルート型グラスを手にもつ機会がありましたら、よく眺め、その見た目を楽しんでから、ビールを飲んでみてはいかがでしょうか。

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河合麻美

河合麻美

1988年生まれ。2016年に長野県へ移住し、コーヒーの焙煎所で働きながらライター活動中。もともとは日本酒党だが、初めてのんだクラフトビールの繊細な味わいに感動。料理人をしている知人にクラフトビールについて現在教えを請うている。ビールは仲間とわいわい飲むのが好き。