JR東日本グループのJR中央線コミュニティデザインは2025年夏頃、JR中央線東小金井駅~武蔵小金井駅間の高架下に直営のクラフトビール醸造所「中央線ビアワークス」を開業する。これは、JR東日本グループで初のクラフトビール醸造事業であり、東京都小金井市内で初めての醸造所となる。
同社は2018年より中央線ビールフェスティバル、南武線ビアマルシェ、西国分寺ビアフェスタなどを実施するなど、クラフトビール文化の醸成に向けて取り組みを行ってきた。ほかにも、クラフトビールの原料の一つであるホップをJR中央線・南武線の各駅など合計11か所(車両センター、ショッピングセンター含む)で駅員や社員自身が栽培。このホップを使用したオリジナルエールビール「ぽっぽやエール」を2021年より駅や沿線各地のイベントで販売している。
今回オープンする醸造所では元駅員がブルワー(醸造家)として地域の魅力を発信する商品開発に取り組む。併設するタップルームでは、「中央線ビアワークス」醸造のクラフトビールのほか、ゲストビールとして多摩エリアを中心とした個性豊かなクラフトビールなどを取りそろえ、地域交流の場を提供する。また、ロゴマークには駅員が収穫したホップや醸造するビールを街に届ける様子を表現した「駅員」と「ホップ」をデザインの中心に取り入れた。
同醸造所では敷地面積約450㎡、延床面積約255㎡(軽量鉄骨造1階建)、醸造施設、タップルームなどをそろえる。主な醸造設備は仕込み設備500リットル、発酵タンク7基、缶充填設備など。

梶原誠司
