長野県伊那市高遠町で2018年に誕生したマイクロブルワリー「PECCARY BEER」は、クラウドファンディングサービス「Makuake」にて、6月2日より薪の火で造った「縄文エール」の先行販売を開始した。
PECCARY BEER(ペッカリービール)は、伝統的なことを先人たちから学び、そして新しいことにも挑戦し、トレンドに流されず自分たちが美味しいと思えるものを目指していきたいとの想いからビール造りを行っている。
八ヶ岳山麓を中心とし縄文文化が栄え「縄文銀座」とも呼ばれる、伊那市高遠町の自然豊かな場所にPECCARY BEERはある。伊那市高遠町藤沢は、伊那谷と八ヶ岳のちょうど間に位置する場所で、両方の地域の影響が残る場所だ。そんな歴史ある地で、「電気もガスもない縄文時代にビールを作ったらどうなっていたか」という構想のもと、薪でのビール造りがスタートした。
アメリカンスタイルをビールの基本とし、南アルプス山系の湧水と、副原料に地元産の栗や古代小麦を使用。縄文時代にはすでに、栗は品種改良して栽培されていたそうで、伊那谷は現在でも栗の栽培が盛んな地域だ。また、ヨーロッパで5,000年以上前から栽培されていたと言われる古代小麦は、同じ地域で自然な農業をする「おかめひょっとこ農場」が作る「スペルト小麦」を使用している。普通の小麦と比べて2倍ほどの大きさで、原種に近い希少な小麦だ。
縄文エールの製造工程では、裏山から切り出してきた丸太を燃料に、薪の火でモルトを煮てから麦汁を取り出し、再度薪の火で煮沸させる。そのためか、野生的でありながら全体的に柔らかい、飲み続けても飽きのこない、素朴な美味しさを感じられるブラウンエールに仕上がっている。
モルトの香ばしさと栗の香りが調和し、生のスペルト小麦のスパイシーさ、柑橘系のアメリカンホップとのバランスも絶妙だ。野生的な鴨肉、鹿肉、猪肉など、ローストされたジビエ料理と合わせると、一気に縄文感を味わえる。
Makuakeでは、「伊那谷ジビエソーセージと地元野菜の付け合わせ」と縄文エールのセットも販売中だ。「野山を駆け回っている自然の肉は、自然が凝縮されており、とても味わい深いです。ホップの効いたクラフトビールとの相性は素晴らしい」とPECCARY BEER代表の林亮氏はコメントしている。
リターン内容は、「縄文エール 330ml×3本」「縄文エール 330ml×6本」「縄文エール 330ml×12本」「縄文エール 330ml×20本」「伊那谷ジビエソーセージと縄文エールのペアリング セット」。販売終了は7月17日(土)の予定だ。新たなビールの境地を開拓したい人や、縄文文化に触れてみたい人は、「縄文エール」の応援購入をしてみてはいかがだろうか。
【ウェブサイト】薪の火で造る「縄文エール」|Makuake
明田川蘭
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