My CRAFT BEER編集部は7月12日、ファイブ・グッド株式会社が主催する「アメリカ東海岸4ブルワリー デビュー記念イベント Debut Event of US East Coast Craft Beer」に参加してきました。
日本初上陸となるアメリカ東海岸4ブルワリー9種類の樽ビールが提供された試飲会の様子をご紹介したいと思います。
会場は普段からクラフトビール40種類ほどを取り揃える渋谷のビアバー「Goodbeer faucets」。Bunkamura近くの交差点の角という好立地で行われました。
店内は各地のビールのポスターやシール、空き瓶などが飾られており、お洒落で居心地のよい空間が演出されていました。
今回のイベントには、アメリカ東海岸のメリーランド州にて創業されたEvolution Craft Brewing CompanyのオーナーであるJohn Knorr氏も来日しました。
来日したJohn氏は同社を弟のTom氏と2人で創業しました。My CRAFT BEERを運営するファイブ・グッド代表の中村が渡米して交渉し、初めて日本での輸入販売を行うこととなったのを機に、John氏は日本でも販促活動を行いたいということで今回来日しました。John氏は気さくに参加者に話しかけ、立ち上げたブルワリーのことや今回提供するクラフトビールについて話すなど、交流を深めていました。
席につき、早速試飲します。
試飲会クラフトビール一覧
※ABV(Alcohol by volume):アルコール度数
※IBU(International Bitterness Units):国際苦味単位
試飲レビュー
Evolution Craft Brewing Company(メリーランド州)
- Lot No.3(ABV6.8% IBU65)
- Pine ‘hop’ le Pineapple IPA(ABV6.8% IBU65)
- Rise Up Stout(ABV6.7% IBU40)
いずれも食べ物とのペアリングを考慮して造られているだけあり、食べ物との相性がよさそうな飲み口でした。苦味と香りが強く出ており、おいしいと感じさせるビールです。Lot No.3は多くのホップを使用していることで生じる苦味を感じさせながらシトラスとパイナップルの香りがうまく組み合わさった爽やかな飲み口、Pine ‘hop’ le Pineapple IPAは、その名の通り、口に含んだ瞬間からパイナップルの香りが通り抜け、Rise Up Stoutはコーヒーの香りを感じる濃厚な黒ビールでした。
2SP Brewing Company(ペンシルバニア州)
- 2SPils(ABV5% IBU50)
- Delco Lager(ABV4% IBU10)
- Coldcock(ABV6% IBU73)
- Baby Bob(ABV6% IBU65)
2SPilsは、スタンダードなピルスナータイプのビールで、ほどよい苦味とあっさりした飲み口で飲みやすい一品でした。Delco Lagerはアルコールを好まない人でも飲めそうなくらいの非常に軽い飲み口で、あっさりとしていくらでも飲めそうな印象。Coldcockは香りがよく、アルコールに強い人向けの強い苦味を感じるビールで、グリルした肉料理に合いそうな印象でした。Baby Bobはドロッと感じる人もいるほどに濃い飲み口の黒ビールで香りも強く、印象深いものでした。
Captain Lawrence Brewing Company(ニューヨーク州)
- Effortless Grapefruit IPA(ABV4.5% IBU45)
Effortless Grapefruit IPAは強すぎずほどよい炭酸と甘み、そしてグレープフルーツの爽やかな香りが強く感じられる一品です。飲み口は軽めで、飲みやすい、フルーティーなクラフトビールでした。
Industrial Arts Brewing Company(ニューヨーク州)
- Tools of The Trade(ABV4.9% IBU50)
- Power Tools(ABV7.1% IBU65)
Tools of The Trade、Power Toolsは、今回の試飲会ではわかりませんが、缶での販売も行われています。これらの缶はいずれもエナジードリンクのようなデザインの缶で見ているだけで気力が出てきそうです。Tools of The Tradeはグレープフルーツの香りが爽やかで、アルコールは強すぎず、飲みやすい一品です。一方、Power Toolsは実際にアルコール度数が高いだけあり、アルコールに強い人向けの力強い味です。それでいてパイナップルとシトラスの香りが飲んだ後の爽やかさを醸し出しており、次の一口を躊躇なく運ぶことができました。
参加者の様子
イベント会場には続々と参加者が訪れ、皆それぞれに日本で初めて輸入されるビールを堪能し、歓談していました。
撮影にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
試飲会後記
アメリカ東海岸から輸入されるビールは日本ではまだまだ少なく、アメリカの地元で愛されながらも日本への販路を拡大しようという向きも多くはない現状ですが、各ブルワリーのオーナーがこだわりをもって醸造した素晴らしい味わいのビールが数多くあります。こうしたクラフトビールが普及することで自然と闊達に人が交流するきっかけが生まれていきます。今回、東海岸のブルワリーから生まれたクラフトビールが初めて日本に上陸したことによって、ビールの魅力や文化の波及、人と人との交流など、ここからまた新たな出会いが生まれていくことと思います。単においしいビールを味わうだけでなく、こうした交流が進んでいくことへの喜びや楽しさを感じるイベントでした。
【主催】ファイブ・グッド株式会社
秋山哲一
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