クラフトビールで旅するアメリカ!サンディエゴのIPAを飲み比べ、首都圏のコンビニで買える1本も

グラスに注いだビール3種
左から、Karl Strauss「Aurora Hoppyalis IPA」、Modern Times「Dungeon Map」、Ballast Point 「Sculpin IPA」

クラフトビールブルワリーがひしめくアメリカ西海岸の都市、サンディエゴ。日本の首都圏にあるコンビニで買える1本をはじめ、サンディエゴ産のIPAを集めて飲み比べてみました! 

クラフトビールブルワリーがひしめく、カリフォルニア州サンディエゴ

サンディエゴはアメリカ合衆国の西海岸、カリフォルニア州最南端の地域にある、州第2の都市。全長 112 キロメートルにおよぶビーチを擁し、年間を通じて過ごしやすい温暖な気候に恵まれています。クラフトビール大国アメリカの中でも特に人気ブルワリーがひしめくエリア。

ビール3本

今回は、日本国内で比較的手軽に手に入るサンディエゴ産IPAを3本選び、飲み比べました。

魚のイラストが目印、Ballast Point 「Sculpin IPA」

Ballast Point(バラストポイント)はサンディエゴの港の名前。その名を称するブルワリー・Ballast Pointは、もともとホームブルワーだったジャック・ホワイト氏がホームブルーイングに必要な機材や原材料を販売する会社を設立したことから事業が始まり、1996年にサンディエゴで醸造を開始しました。現在はアメリカ44州および14カ国へビールが輸出される、人気のブルワリー。

ビール缶
Ballast Point 「Sculpin IPA」、パッケージにはカサゴのイラストがプリントされている

Ballast Point「Sculpin IPA」(スカルピンIPA)はBallast Pointのフラッグシップ。ビール名にある“スカルピン”とは、魚のカサゴのこと。缶にはカサゴのイラストが大きくプリントされています。

ビール
Ballast Point 「Sculpin IPA」
スタイル:IPA
アルコール度数:7%
IBU:70

ブルワリーのサイトには、このビールにはカサゴにあるようなちょっとしたトゲがある、とコメントが。醸造過程で5段階に渡ってホップを投入。アプリコット、ピーチ、マンゴー、レモンなどの香りが複雑に感じられ、苦味もしっかり。インパクトのある味わいです。

Ballast Point「Sculpin IPA」は、日本の首都圏を中心に店舗を展開しているコンビニ「ナチュラルローソン」で取り扱いが始まりました(販売状況は店舗によって異なります)。これまで以上に気軽に買えますね。

4種のホップをふんだんに使用、Modern Times「Dungeon Map」

Modern Times(モダンタイムス)は、2013年にサンディエゴでスタートしたブルワリー。同じサンディエゴにある人気ブルワリー・Stoneにいたスタッフが設立に関わっています。ブルワリー名は、1800年代後半にニューヨークに存在したユートピア的コミュニティに由来。

ビール
Modern Times「Dungeon Map」
スタイル:West Coast IPA
アルコール度数:7.2%
IBU:60

Modern Times「Dungeon Map」(ダンジョン マップ)はNelson、Strata、Mosaic、Centennial、4種のホップをふんだんに使用したWest Coast IPA。柑橘や桃、トロピカルフルーツのような香りと、軽やかな苦味が調和した味わい。

限定醸造ビールが定番化、Karl Strauss「Aurora Hoppyalis IPA」

Karl Strauss(カールストラウス)は1989年にブリューパブとしてサンディエゴで醸造を開始したブルワリー。創業時から2006年までマスターブルワーを務めたKarl M. Strauss氏の名前を冠しています。サンディエゴは1990年代以降、多くのブルワリーが拠点を置く都市になりましたが、Karl Straussはそれに先んじてオープンし、ブルワーがビール醸造を学ぶ場になりました。

ビール
Karl Strauss「Aurora Hoppyalis IPA」
スタイル:San Diego-Style IPA
アルコール度数:7%
IBU:60

Karl Strauss「Aurora Hoppyalis IPA」(オーロラ ホッピヤリス IPA)は、ペールモルト、ウィートをベースにSimcoe、Mosaic、Amarillo、Citraホップを多量に投入したIPA。当初は限定醸造ビールとしてリリースされ、2016年に定番ラインナップに加わりました。ホップ由来のフルーティーなアロマを感じ、マンゴー、パッションフルーツ、シトラスのような味わいと青々したフレーバーがあります。

家飲みで楽しむサンディエゴのビール、飲み比べで旅気分!

今回選んだ3本はいずれも、ホップのアロマやフレーバーがガツンとくるIPA。あくまでもこの3本の中で比べた印象では、特に苦味が強烈で味わいがどっしりと濃厚だったのが「Sculpin IPA」。アロマの強さと苦味のある一方で甘さも感じたのが「Dungeon Map」、柑橘やトロピカルフルーツのようなフルーティーな香りと味わいに加え、さわやかさ・軽快さが感じられたのが「Aurora Hoppyalis IPA」でした。

グラスに注いだビール3種
左から、Karl Strauss「Aurora Hoppyalis IPA」、Modern Times「Dungeon Map」、Ballast Point 「Sculpin IPA」

サンディエゴは位置的にメキシコに近く、食文化もメキシコの影響を受けています。ガツンと来るIPAには、ちょっとスパイシーなメキシカンフードをペアリングしてみるのも良いですね。

産地しばりでクラフトビールをセレクトして飲み比べしてみると、その土地のカルチャーに触れられるような気がします。自由に旅に出ることが難しい今、クラフトビールで旅気分を味わってみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
Ballast Point
ナチュラルローソン 商品一覧 お酒「バラストポイント スカルピン IPA 缶 355ml」
Modern Times
Karl Strauss
カリフォルニア観光局 サンディエゴの魅力

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