レアなクラフトビールをアルミ缶でテイクアウト!渋谷宇田川町「TAP&CROWLER」

ビールを缶でテイクアウト

東京・下北沢の人気店「TAP&GROWLER」の姉妹店、「TAP&CROWLER」が渋谷にオープンしました。どちらのお店もクラフトビールの量り売りをコンセプトとしていますが、渋谷店は、お気に入りのクラフトビールを缶(クロウラー)にフィリングして持ち帰りできるお店です。実際にお店に行ってテイクアウトを体験してきました!

量り売りのクラフトビールを缶でテイクアウト!「TAP&CROWLER」

渋谷駅から徒歩約6分、東急ハンズの向いからのびる路地を行った先にある「TAP&CROWLER」(タップアンドクロウラー)は、クラフトビールの量り売り専門店です。

渋谷「TAP&CROWLER」

渋谷「TAP&CROWLER」

オーナーの金井圭司さんはバックパッカーとして海外を旅する生活を送った後、広告業界、不動産業界を経験。もともとビールが好きで、2018年3月に下北沢「TAP&GROWLER」をオープンしました。

「ビアパブがたくさんあるなかでどうやって個性を出していくか。いろいろ考えた中で、当時はまだメジャーじゃなかった量り売りに目を付けたんです」(金井さん)

海外ではすでに浸透しているグロウラーでの量り売りを実現するため、金井さんはアメリカでオリジナルのグロウラーを作り、ロシア製の充填機を準備しました。

オーナーポートレート

渋谷「TAP&CROWLER」オーナーの金井圭司さん

下北沢のお店が軌道に乗って、次の出店を決めた時も“量り売り”で行こうと決めていました。2020年11月にオープンした渋谷「TAP&CROWLER」が下北沢のお店と違うのは、持ち帰りの容器。「TAP&CROWLER」のCROWLER(クロウラー)とは、ビールを充填する缶のことで、店で試飲したビールをその場で缶に詰めて持ち帰ることができるんです。

クラウラーとビール

お気に入りのクラフトビールを、缶に詰めてテイクアウトできる!

現在、缶(クロウラ―)は32オンス(約1000ml)のものを用意。缶はガラスのグロウラーと違って光をシャットアウトできるため、ビールの劣化がより少ないというメリットがあります。また、ワンウェイで手軽。使い捨てでもリサイクルがしやすく、軽いので持ち運びが楽なのも利点です。

店内

渋谷「TAP&CROWLER」はボトルや缶のパッケージ商品も提供。店内で角打ちも可。おつまみは持ち込みOK

音楽でいえばインディーズ、個性あるブルワリーのビールがオンタップ

提供しているビールは国産のものがメイン。人気のブルワリーのものもつないでいますが、音楽でいえば「インディーズバンドのセレクトショップ」(金井さん)のように、まだ一般に知られていないけれどおいしいビールを作っているブルワリーを発掘して提供することも目指しています。取材時は19タップがつながり、東京都奥多摩のVERTERE、和歌山県有田町のNOMCRAFT、宮城県気仙沼市のBlack Tide Brewingほか、各地のマイクロブルワリーの名がリストに上がっていました。

タップリスト

取材時は国産のものを中心に19タップがつながっていた

缶の持ち帰りを体験してみようと、この日ラインナップされていたビールの中で、RIOT BEERの「Lexicon Devil」をオーダーしてみました。RIOT BEERは東京都世田谷区祖師ヶ谷大蔵のブルワリー。2018年に開業し、ホップの味わいが豊かで個性的なビールを作っています。ビールのネーミングにもパンク好きの要素が垣間見えますが、ロゴやデザインもパンキッシュ。「Lexicon Devil」は6種類のホップを使ったNE IPA(Hazy IPA)です。

早速、32オンスのアルミ缶にフィリングしてもらいました。

その場で缶に詰めてもらえる!レアなビールをフレッシュなまま持ち帰り

缶に詰める様子をじっくり見せていただいたので、実況レポート。まずは、空のアルミ缶を消毒してから……

二酸化炭素を充填
二酸化炭素を充填。これによって中に入れるビールの酸化を防げます。

ビール注入
ビールを注入。なみなみと、なるべく隙間なく缶を満たします。缶の中で泡が立たないように。

缶シーマ―
缶シーマーの登場! しっかりと蓋をして密閉!

ラベルを作成
ビール名やビールスタイル、アルコール度数などをメモしたラベルを作成。ちなみに、ラベルはお店の常連さんがデザインしたもの。

ラベル貼り付け
貼り付けて、

クラウラーのビール
フィニッシュ。

約1000mlというと重たいイメージですが、缶が軽いので、紙パックの牛乳を持ち帰るのと同じ感覚。エコバッグなど持っていなくても、手持ちのカバンに入る手軽さ。

ちなみにお支払いは、缶代が100円(税別)、今回選んだビールは1オンスが63円だったので、ビール代は63円×32オンスで、2016円(税別)でした。
※ビールの銘柄によって1オンスの価格は変わります

クラフトビールの楽しみ方が広がりそう!

実際に持ち帰って、冷蔵庫へ。場所も取らずに保存しやすい。翌日開栓してみると、ビールはもちろんフレッシュなまま、RIOT BEER「Lexicon Devil」のフルーティーな味わいが堪能できました。

RIOT BEER「Lexicon Devil」

RIOT BEER「Lexicon Devil」を持ち帰り!

1000mlあると数人でシェアできます。家族で飲むのはもちろん、お土産にしたり、ちょっとした集まりやパーティに差し入れしても、とても喜ばれそう。ワンウェイの缶は分別して捨てればリサイクルにつながります。人に贈る時にもごみの処理を気遣わないで済みそうですね。クラフトビールの楽しみ方がもっと多様に広がっていきそうです。

デリバリーにも対応、さらに今後の展開は?

デリバリーサービス「Chompy」や「Wolt」ステッカー

デリバリーサービス「Chompy」や「Wolt」も利用可

「TAP&CROWLER」ではデリバリーサービスにも対応しており、2021年1月現在「Chompy」や「Wolt」を利用できます。クラフトビールのデリバリーもまた、多様な楽しみ方の1つですね。

お店の外観

金井さんが次に目指すのは、自分でビールを作ること。それは、そもそもお店を出す前から考えていたことでした。「ビールっていうのは自由なんですよ。いくらでもやりたいようにやれる。奇抜っていうか……これってビール? と思うような、他にないビールを作ってみたいですね」(金井さん)。金井さんのこれからの新たな展開にも注目です!

缶のテイクアウトや量り売りは今後スタンダードに?

実際に缶での持ち帰りを体験してみると、便利さが実感できました。

扱いやすさ、保存性、輸送のコストやエネルギーの消費、資源リサイクルのしやすさなどを背景に、アメリカでは缶製品のシェアが広がっているといいます。2020年はコロナ禍もあって、日本でも多くのブルワリーが缶ビールのリリースを始めた年でした。ビアパブやリカーショップでも、その場で樽から缶に詰めてテイクアウトする文化が、今後広まっていくのかもしれませんね。

また、クラフトビールなどの酒類に限らず、食品や洗剤などの分野でも「バルクショップ」といわれる量り売りの店が、世界でも日本でも見られるようになってきています。欲しいものを必要な分量だけ買う“量り売り”そのものが、サステナブルな社会を目指すこれからの時代に当たり前のものになっていくかもしれません。

【関連サイト】「TAP&GROWLER」
【関連サイト】「TAP&CROWLER」

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My CRAFTBEER 編集部
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