クラフトビール醸造所「江口屋醸造所」が茨城県かすみがうら市内のゲストハウス「古民家江口屋」内に3月25日にオープンする。
「江口屋」という屋号は、寛政年間(1790年頃)に農業・酒造業を創業したもとの家(菅澤家)の屋号を引き継ぎ使用。4代目「源太郎」が「源勲正宗」、5代目「伊三郎」が「澤の不二」の商標で日本酒を醸造・販売しており、当時の酒造りは裏庭の井戸水を使用し、新潟から杜氏を呼び、醸造していたという。
戦後は酒造を終了し酒店になり、簡易郵便局の歴史を経て閉業。2020年7月に新しく宿泊施設として生まれ変わった。開業に向けては、2021年1月に開始したクラウドファンディングで寄付を募り、2022年に築約110年の蔵の改装工事を行い、2022年12月に醸造免許を取得。2023年2月より約70年ぶりに醸造をスタートし、2023年3月に販売を開始する。
販売予定のビールは「澤乃不二 SAWA NO FUJI」と「霞ヶ浦ゆずエール KASUMIGAURA YUZU ALE」。
「澤乃不二 SAWA NO FUJI」は、ホップ「アイダホ7」をビタリングとしてふんだんに使い、スッキリとした味わいに仕上げた。スタイルはペールエールでアルコール度数は5%、3月25日に発売予定。パッケージは日本酒「澤乃不二」のラベルをベースにデザインした。
「霞ヶ浦ゆずエール KASUMIGAURA YUZU ALE」は、柚子を使用したベルジャンホワイトのフルーツビール。かすみがうら市で育った柚子の黄色い皮の部分のみを丁寧に手作業でむき、ビールに仕上げた。アルコール度数は5%、4月下旬に販売予定。柚子の爽やかな香りと、柔らかく飲みやすい味わいが特徴となっている。
江口屋醸造所は、茨城県の果物や野菜などの副原料を使用したビール作りや、ゲストハウスを訪れた人とともに収穫体験をしながら農作物を使ったビール作りなどを通じ、「風と土」を感じるビールを提供する、地域密着型のコミュニティブルワリーを目指す。
ゲストハウス「古民家江口屋」のほか、「畔の駅 コハン」、江口屋醸造所直営オンラインショップで購入できる。3月21日より予約販売も開始している。
【販売ページ】江口屋醸造所オンラインストア
【参照ページ】ゲストハウス 古民家 江口屋|茨城県 霞ヶ浦湖畔の宿