行ったつもりで飲みたい、日本各地の離島のクラフトビール4選

離島のビール

旅に出たくても出られない方が多いこの頃。そんな時は、行きたい場所にゆかりのあるクラフトビールを飲んでみてはいかがでしょうか。今回は、現地に行くにはなかなかハードルが高い、日本各地の島のビールをご紹介します。地元の素材を使い、島に根付いた文化が息づく個性あるビールが勢揃いです! 

小豆島の伝統や素材が活きたビールを醸造、香川県小豆島・まめまめびーる醸造所

瀬戸内海に浮かぶ小豆島は温暖な気候で、自然豊かな島。素麺、オリーブ、ごま油、醤油などの名産地としても知られています。まめまめびーる醸造所は小豆島の南東、坂手港近くで2017年に醸造を開始したブルワリー。アメリカのクラフトビール文化にハマった大阪出身の中田雅也さんはこの土地を選んで移住し、開業しました。中田さんは小豆島の伝統文化にヒントを得たり地元産の食材を使って、小豆島の要素を詰め込んだビールを作っています。

エンジェルロード

小豆島の観光スポット、エンジェルロード
写真提供/小豆島観光協会 (C)cubic—tt

まめまめびーる醸造所の定番ビールは、“まめまめシリーズ”の4種類。季節ごとに種類が変わる柑橘とカスケードホップが香るペールエール「あかまめまめ」、香川県産小麦「さぬきの夢2009」とコリアンダーシードなどのハーブ、季節の柑橘などを副原料とし、柑橘の香りがするホップを使ったホワイトエール「しろまめまめ」、米麹と米を使用し、日本酒に近いような麹の香りと甘さ、酸味を感じるゴールデンライトエール「きんまめまめ」、そして「くろまめまめ」。

 まめまめびーる醸造所「くろまめまめ」


まめまめびーる醸造所「くろまめまめ」

小豆島の温暖な気候は酵母菌の培養に最適で、古くから醬油が作られてきました。「くろまめまめ」は、小豆島で150年ほどの歴史を誇る醬油蔵・ヤマロク醬油のもろみが入っているドライスタウト。もろみ特有の香り、コク、深さ、香ばしさをしっかりと堪能できる、じっくり味わいたいビールです。和食とも相性抜群。

作り手のストーリーが感じられるビールを手掛ける、岡山県六島・六島浜醸造所

六島(むしま)は、岡山県最南端の離島です。人口60人。島の面積は約1平方キロメートルと、非常に小さな島。昔から麦が栽培されてきたこの土地で、六島浜醸造所は2019年に創業しました。ブルワーの井関竜平さんは岡山の吉備土手下麦酒と小豆島のまめまめびーる醸造所での修業を経て、島内で自ら栽培した麦を使ってビールを醸造しています。

六島は、水仙の名所としても知られる

六島は、水仙の名所としても知られる
写真提供/岡山県観光連盟

六島浜醸造所「六島ドラム缶会議」

六島浜醸造所「六島ドラム缶会議」

六島浜醸造所の「六島ドラム缶会議」はドイツ・バンベルグスタイルのラオホビール。スモークした麦芽を使い、さっぱりしたのどごしと燻製の香りが楽しめます。このビールの特徴はもう1つ。原料に笠岡市六島産のひじきを使っていること。だからといってひじきの味がするかといえばそんなことはなく、スモーキーなテイストの後味に、海産物由来の旨みを感じます。

夕方になると波止場にあるドラム缶に火がともり、どこからともなく人が集まってきて雑談をする、この島のそんな習慣がいつしか“ドラム缶会議”と呼ばれるようになり、その場を表現したのがこのビール。ドラム缶の中で燃えた木から立ち上る煙の匂いや海からの風、島のコミュニティに存在する貴重な社交場の雰囲気を想像しながら飲みたい1本です。

六島浜醸造所は他にも、数十年前に存在した六島の麦畑を復活させて仕込んだフルーティーで飲みやすいセゾン「六島麦のはじまり」、笠岡市北木島産の牡蠣を使い、殻から出るミネラルと身から出るアミノ酸がまろやかな味と旨みを生み出すスタウト「北木島オイスタースタウト」を定番ビールとして醸造しています。

酵母が生きたこだわりのビール、兵庫県淡路島・あわぢビール

淡路島は、瀬戸内海の東部に位置する島。あわぢビールは淡路島唯一のビール醸造所で、1998年創業です。あわぢビールのビールは、職人が手間と時間をかけ酵母の力を最大限に引き出す醸造を徹底し加熱処理をせず無濾過で仕込んでいるため、生きた酵母の味わいが楽しめます。

淡路島と四国・徳島県を結ぶ吊橋、大鳴門橋

淡路島と四国・徳島県を結ぶ吊橋、大鳴門橋
写真提供/ひょうご観光本部フォトライブラリー

あわぢビールの定番ラインナップ

あわぢビールの定番ラインナップ

あわぢビールの定番ラインナップは「ピルスナー」「レッドエール」「ヴァイツェン」など7種類(2020年12月現在)。「島レモン」は、小麦のビール、ヴァイツェンをベースに、淡路島の平岡農園で育てられた香りの強いアレンユーレカレモンを使用。爽やかな香りとヴァイツェン特有のフルーティな口当たりが堪能できます。

奄美群島産の素材を活かした、鹿児島県奄美群島・はなはなエール

奄美群島は、鹿児島と沖縄のほぼ中間地点にある島々。奄美はなはなエールは奄美群島産の多様な素材を使ったビールを製造しているメーカーです。「AMAMI GARDEN」のシリーズは、自然が豊かで楽園のような奄美群島をイメージして名づけられました。

奄美の海の日暮れの風景 写真提供/鹿児島県観光連盟

奄美の海の日暮れの風景
写真提供/鹿児島県観光連盟

「AMAMI GARDEN PASSION WHEAT ALE

「AMAMI GARDEN PASSION WHEAT ALE」

「AMAMI GARDEN PASSION WHEAT ALE」は、奄美産のパッションフルーツを使用。バランスのいい酸味と甘味、後味にパッションフルーツのトロピカルな香りが感じられます。醸造を担当しているのは岩手県のいわて蔵ビールです。「AMAMI GARDEN」のシリーズはほかに、奄美産たんかんを使った「TANKAN PALE ALE」、コクのある奄美産黒糖を使った「KOKUTOU STOUT」が定番としてラインナップされています。

離島のクラフトビールがそろう「離島百貨店」

   東京・日本橋の「離島百貨店」


東京・日本橋の「離島百貨店」

今回ご紹介したビールはいずれも、東京・日本橋の「離島百貨店」で購入できます。「離島百貨店」は日本各地の離島から集めた特産品を販売し、併設する「離島キッチン」では島の食材を使った食事が楽しめます。離島の食材や雑貨を見ているだけでもちょっとした旅気分が味わえますので、ぜひ訪れてみてください。

クラフトビールは、各ブランドのオンラインショップからも購入できます。

【関連サイト】まめまめビール醸造所
【関連サイト】六島浜醸造所
【関連サイト】あわぢビール
【関連サイト】はなはなエール
【関連サイト】離島百貨店

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My CRAFTBEER 編集部
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