My CRAFT BEERをご覧の皆様、はじめまして。関西出身、北海道在住ライターのしょうこです。ビールに恋して早10年。ビールとともにある私の日常や、ビールが与えてくれる幸せを皆様に共有できればと思っています。
今回、私が皆様にご紹介するのは地元北海道登別市にある『のぼりべつ地ビール プレミアムビール 鬼伝説』(以下、鬼伝説ビール)です。菓子製造会社である「わかさいも本舗」が醸造する鬼伝説ビールは、1998年に醸造を開始し、元パティシエのヘッドブルワーが陣頭指揮をとる20年の歴史を誇る実力派ブルワリー。現在は、ヘッドブルワー含め三人体制で醸造をしています。
登別観光をして温泉に浸かった後にこの鬼伝説ビールをぐびっと飲むという、ただ幸せな旅行記をご紹介します。
大きな鬼が待っている
登別までは高速バスで新千歳空港から約1時間、札幌市内から約90分。
高速のインターチェンジを降りると大きな鬼とばっちり目があいます。
ここでひとつの疑問が…。なぜ鬼がいるのか??
実は、登別には地獄谷という場所があります。地獄谷は日和山の噴火活動によってできており、ここから多種類の温泉が湧出しています。地獄谷では、常に硫黄の匂いと湯けむりが立ち込め、湧出口から源泉が音を立てて湧き出ています。その姿はまさに鬼が棲む地獄を連想させることから、登別では鬼がシンボルとされています(参照元:登別国際観光コンベンション協会HP)。
子どもが見たらトラウマになりかねないレベルですが、驚かすつもりではなくお出迎えしてくれていたのですね。大人の私も若干びっくりしながらもバスは登別温泉街へ。温泉街にもたくさんの鬼がいますので、見つけてくださいね!
大自然に圧倒
温泉街バスターミナルから15分ほど歩き、早速向かったのは登別地獄谷。
目の前に広がるのはむき出しの岩肌でした。
立ち上る白煙の奥で鬼たちがうごめいているかもしれない…そう思わせる、迫力のある場所でした。
熱湯が湧き出す場所を真近でみられる遊歩道の周遊コースもありましたので、ぜひ散策してみてください。
無料の足湯もある
地獄谷から少し離れたところには、無料で利用できる足湯もありました。日和山が噴火してできた大湯沼から湧き出る温泉でできた天然足湯です。
「ただの川じゃない?」とお思いになるかと思いますが、硫黄の香りと濁りがね、普通じゃない。じんわりと温かく、散策で疲れた足を癒してくれる最高の休憩スポットでした。
ああ、ここでビールを飲めば幸せの極みだったはず…!!という失敗は次回生かそうと思います。
観光客の方々が場所を譲り合いながら足湯に浸かる光景でほっこりし、大満足したあとは温泉に向かいます。
登別は温泉天国
温泉街にはたくさんのホテルや旅館があり、そのうち7か所で日帰り温泉を満喫できます。
その中で私がおすすめしたいのは温泉銭湯 夢元さぎり湯。
加温、加水することなく源泉かけ流しという嬉しさに加え、二種類の泉質を楽しむことができ、利用料金は420円。
まさに温泉銭湯という言葉がぴったりで、地元の方や日帰り観光客から大人気です。サウナやバブルバスもあり、「温泉銭湯侮れん。」という思いでしっかり肩まで湯に浸かりました。
このタイミングでビールを飲みたい!という方、温泉街のセブンイレブンや飲食店「温泉市場」でも鬼伝説のビールが販売されていますので、温泉後にビールを流し込むこともできます!
しかし、私は我慢の鬼。
登別温泉を代表する硫黄泉の独特の「ザ・温泉」な香りを全身から放ちつつ、いざ鬼伝説ビール工場へ!!!
店内に神サーバー発見!
登別温泉街からバスで10分ほどでわかさいも本舗に到着しました。
今年で20周年を迎えた鬼伝説ビールは、これまで数々のビールコンテストで賞を獲得してきた実力派。最近は定番ビールやシーズナルビール以外にも、遊びごころ溢れる名前の限定醸造ビールも大人気です。
店内に入ると、ガラス越しで鬼伝説ビール工場の様子がうかがえます。
醸造スタッフは工場の奥のほうで作業されることが多いとのことで、この時も人の姿はみえませんが、タイミングが良ければビールを醸造する様子を見られます。
醸造日は不定期で、工場の中に入って見学することは出来ません。醸造しているタイミングで訪れることができれば、ガラス越しからじっくりみてみたいものですね。
工場内で醸造スタッフのみなさんをパチリ。右奥に見えるのが仕込み釜、左奥に並ぶのが発酵タンクです。中央の方が鬼伝説ビールの醸造責任者の柴田泰彦さん。
工場を見たあとは、渇いた喉を潤したいという一心で一通りお店を回っていると…
なんと。青鬼ピルスナーが無料試飲できるサーバーをみつけました。
我慢できず、プラカップになみなみ注いでいただきます!!
きれいな黄金色で思わず写真を撮りたくなるビジュアルの持ち主。のど越しがよく麦の甘味も感じられます。ホップの香りは主張せず、すっきりした味わいでぐびぐびと飲み進んでしまう、温泉後の乾いた体に最高のビールでした。
「試飲が自由にできるなんて最高かよ!」と喜びましたが、試飲したら絶対買って帰ってしまうという罠ですね。見事に作戦にひっかかりました。
道外ではみられない?ショーケースの光景
無料試飲コーナーの隣には鬼伝説ビールがずらりと並んでいます。
今回販売されていたビールは、定番の赤鬼レッドエール、青鬼ピルスナー、金鬼ペールエール、フランボワーズ、シシリアンルージュトマト、スイートストロベリー。そして限定醸造のショコラスタウトの計7種類でした。
道外では樽の流通がメインとのことなので、この光景をみられるのは北海道ならではかもしれません。整列したビールたちが連れて帰ってほしそうにこちらを見ている…クール便で送ることもできるようなので手荷物を増やしたくない方はぜひ。
二階のレストランでテイスティング
いよいよできたてビールのテイスティングです。
こちらでは赤鬼レッドエール、青鬼ピルスナー、金鬼ペールエールの飲み比べができます。
お値段はなんと464円(税込)。
3種類楽しめてこの値段、ありがとうございます…!!
赤鬼レッドエールは異なる焙煎具合の麦を数種類使用しており、独特の香ばしさと甘さがじんわりと口に広がります。柔らかな苦みが舌に心地よく、後味も軽やかでいつまでも飲んでいられるような優しいビールです。
金鬼ペールエールは、柑橘系の香りでさわやかな印象を受けます。飲んでみると苦みをしっかりと感じられて、飲みごたえのある一杯。口の中で香りを楽しみ、喉へ送る前に苦みを感じる工程に時間をかけたい。一口ずつ、ゆっくりと味わいたいと思わせるビールです。
ビールの提供はジョッキサイズのほかピッチャーサイズでの提供もあるそうですので、大人数の場合は、みんなで注ぎあいながらわいわい飲むのもいいですね!もちろん一人でピッチャーサイズを飲んでも問題なしですね。
温泉とビール=最強タッグ
いかがでしたでしょうか。
温泉につかる、大自然に触れる、ビールを飲む。
一つ一つが幸せの代名詞であるにもかかわらず、3つ全て一緒に体験できてしまうなんて最高な旅でしかありませんでした。
両手にはビールを持ち、温泉街で流れていたどこか懐かしいBGMが頭から離れないまま、ほろ酔いの帰路でうたた寝をしてしまうのも幸せです。
皆様も疲れを癒しに、喉を潤しに登別へ足をのばしてみてくださいね!
施設情報
施設名:わかさいも本舗 のぼりべつ地ビール館
住所:北海道登別市中登別町96
URL:https://www.wakasaimo.com/shop/noboribetsubeer/
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