スプリングバレーブルワリー京都はキリンビールの醸造所併設レストランです。スプリングバレーブルワリーのレストランとしては横浜（現在は休業中）、東京に次ぐ3店舗目で「伝統と革新」をテーマにしています。築100年の町家をリノベーションした京都らしい佇まいは、ほかの店舗と一線を画しています。
スプリングバレーブルワリー京都では伝統的な日本らしさと京都産の素材で作られたビールを楽しめます。ビールとフードのペアリングを意識したレストランでは、京都産の食材にこだわり、地元とコラボレーションしています。また、ビールとの相性にこだわって開発されたフードメニューの数々も魅力です。京都の台所・錦市場のほど近くにあり、京都観光の際のランチやディナーにもおすすめです。
スプリングバレーブルワリーと京都
スプリングバレーブルワリーがなぜ京都に出店したのか。ここにはとっておきのストーリーがあります。京都には1999年まで、京都工場内のマイクロブルワリーである「京都ミニブルワリー」がありました。現在のイオンモール京都桂川の場所です。キリンビールは1990年代の地ビールブームに先駆けて、キリンビール京都工場で少量多品種のビールを醸造していました。当時主流だったラガービールだけでなくエールスタイルなどに挑戦し誕生したビールが「京都1497」です。京都府内の限られた場所のみで販売され、地域の人に愛飲されていた歴史があります。このような背景からもスプリングバレーブルワリーを「京都」に開業することは大きな意味がありました。
スプリングバレーブルワリー京都の魅力
スプリングバレーブルワリー京都はワンルーム一室ほどの小さなスペースでビールを醸造しています。一番小さい発酵タンクが100L程度で、一回の仕込み量に限りがあるため、スピーディーな対応が可能です。つくりたてのビールをお客様にすぐに飲んでもらい、お客様の反応や評価を即時に反映しながらビールづくりを行っています。お客様との距離が近いことがスプリングバレーブルワリー京都の最大の魅力です。
スプリングバレーブルワリー京都で醸造しているビールは基本的に店舗でしか提供をしていません。2022年夏期は定番3種と期間限定1種を提供し、小規模なブルワリーが醸造することによる自由度の高さとキリンビールのノウハウが詰まった特別なビールを楽しめます。グラウラーを持ち込めば、テイクアウトも可能です。
スプリングバレーブルワリー京都の直営店限定ビール
スプリングバレーブルワリー京都では2022年8月時点で、直営店限定ビールを4種提供しています。一部商品は京都産の素材を使用し、旬のフードメニューとの相性が抜群です。軽やかな口あたりと爽やかなのどごしが楽しめるビールをそろえています。
Grand Cru ～京都・ゴールデンエールスタイル～
京都産の天然酵母とホップを使用し、フルーティーさとスパイシーさが一体になった複雑な味わいが楽しめます。アルコール8％でしっかりした飲みごたえのビールです。甘みと酸味が特徴で、のどごしの良さにもこだわっています。
160ml：800円（税込）
Kyoto 2021
和柑橘の代表であるすだちとかぼすを使用し、フレッシュな香りと爽やかな酸味が夏らしいビールです。塩麹や山椒をアクセントとしており、すっきりとした味わいに仕上げています。カルパッチョなどの白身魚を使ったお料理などに相性ぴったりです。
REGULAR(360ml)：930円（税込）
京都 YOSANO IPA
京都与謝野産ホップをふんだんに使用したIPAタイプで、ホップの苦みとしっかりした重さが特徴です。青々しい柑橘の香りが芳醇で、ガツンとしたボディもあります。揚げ物との相性がよく、ガッツリしたお食事と一緒に楽しみたいビールです。
ALC：6.5％
REGULAR(360ml) 980yen（税込）
Juicy Hop Light（期間限定）
ホップのジューシーでフルーティな魅力が感じられる軽快な一品です。トロピカルフルーツやシトラスフルーツの香りとスムースな口あたりが特徴で、苦みや渋みを抑えています。アルコール分を低く醸造しているので、アルコールやビールの苦みが苦手な人におすすめです。
ALC：2.0％
REGULAR（360ml）：980円（税込）
スプリングバレーブルワリーが提案するビール×フードのペアリング
スプリングバレーブルワリー京都では、ビールとフードのペアリングを”あたらしい美味しさの追求“と捉えています。ペアリングにはフードやビール単体では味わえない、かけ算の楽しみがあります。「和クラフト」をテーマに、日本の食に合うビールづくりを目指しています。例えば、フラッグシップビールの「スプリングバレー 豊潤＜496＞」とのペアリングを楽しめる“至福のペアリングセット”では、豊潤さ・爽やかさ・飲みやすさの3つの側面からブルワー・料理長・ビアソムリエが対話を重ねて、ビールづくりと合わせてフードメニューの開発を行っています。
「至福のペアリングセット」はスプリングバレーブルワリー東京・京都の両店舗で販売しており、それぞれの店舗ごとに個性あふれるペアリングが楽しめる3種のおつまみを用意しています。ビールを一口飲み、お料理をしっかり味わい、またビールを飲むとビールの味の変化に気づくはずです。
至福のペアリングセット
炙り〆サバとリコッタチーズのブルスケッタ
＜豊潤496＞の爽やかな香りと後味が、炙り〆鯖とみょうがの酸味を引き立てつつ、リコッタチーズのうまみも感じさせるペアリングです。
自家製ブロシェットコットと燻製味玉 西京味噌トンナート
自家製プロシュットコットの程よい塩味と、味噌を使ったソース、添えられた卵のうまみが、＜豊潤496＞の麦のうまみと一体となり、豊潤な味わいが楽しめるペアリングです。
ずんだと酒盗の磯クリームチーズ和え
見た目のイメージとは違い、食べてみると酒盗の濃厚さ、昆布と枝豆のうまみ、後からくる塩味が複雑に混ざり合って、何回も＜豊潤496＞と合わせたくなる、まさに言葉どおりのペアリングです。
おすすめの単品メニューとビールのペアリング
穴子のフィッシュアンドチップス すぐきのタルタルソース×豊潤＜496＞
穴子のフィッシュ＆チップスは、豊潤＜496＞のペアリングを意識して開発された京都オリジナルメニューです。ふわふわな穴子と豊潤＜496＞のふわとろな泡の食感がマッチしています。また京野菜の漬物・すぐきのタルタルソースの塩味・酸味・旨みがビールのボディと調和しており、おすすめのメニューのひとつです。
宇治抹茶のテリーヌ 濃い抹茶ソース × アフターダーク
食事の〆・デザートにおすすめのペアリングが「宇治抹茶のテリーヌ 濃い抹茶ソース×アフターダーク」です。アフターダークは焙煎した麦芽とふくよかな口あたりがコーヒーのようで、食後におすすめです。宇治抹茶のテリーヌは京都オリジナルメニューで、天保７年創業「森半」の抹茶を使用したスプリングバレー特製の抹茶ソースがホワイトチョコと抹茶の濃厚なテリーヌをまろやかにしてくれます。
2022年夏の限定コースはボリューム満点！
スプリングバレーブルワリー京都では、夏の特別限定コースを販売しています。全5種のメニューの中にはグランドメニューにはない季節限定のメニューが取り入れられ、夏らしい季節感と京都らしさが楽しめます。
【スプリングバレーブルワリー京都 夏の特別限定コース 2,800円（税込）】
1.アペタイザー4種盛り
2.鮎のコンフィ 鮎蓼のバニェットベルデ 胡瓜とりんごのタルタル
3.京野菜と京漬物、ちりめん山椒のサラダ 飯のヴィネグレットソース
4.特大ふわふわ穴子のフィッシュ＆チップス
5.和風ボロネーゼと京野菜のピッツァ
ヘッドブリュワー辻 峻太郎さんのこだわり
スプリングバレーブルワリー京都では2019年10月から辻峻太郎さんがヘッドブリュワーを務めています。多数の国際的なコンペティションを受賞しており、キリンビール社の中でもの期待度の高いブリュワーのひとりです。辻さんのこだわりのひとつが「唯一性」。京都でしかできない独自性を追求しています。
京都では府内産のホップや大麦・小麦など、ビールの原料となる農業が盛んです。数年前には京都市内で酵母が見つかったこともあり、すべての原料を京都産で醸造したビールづくりが実現できるようになりました。ビールづくりの土壌が揃っている京都が「日本のビール業界を牽引する地域になれば！」と地元の醸造家とのコミュニケーションを大切にしながら、ビール醸造に励んでいます。
またスプリングバレー全体としての取り組みである「食文化との相性」にも強いこだわりがあります。ビールと食事のペアリングを意識し、料理ごとに相性の良いビールを提案しています。数値や理論から生み出される化学と年間数百種類のビールを飲む熟練の感覚から生み出されるビールは食事することの価値を高めてくれます。京都にこだわり、食文化との相性を追求する辻さんのビールはあたらしい京都の食文化のひとつといえます。スプリングバレーブルワリー京都では「おいしさにこだわったつくり手の感性、創造性、地域性が楽しめるビール」を提供しています。
マーケティングマネージャー 金岡さんよりMy CRAFT BEER読者へメッセージ
スプリングバレーブルワリー京都では、「ビールって、こんなにおいしいものなんだ」という“感動体験”をお届けしたいと考えています。ビアスタイルにもこだわらず、それぞれのビールの個性や幅をもったビールを楽しんでいただきたいです。フードについてもペアリングを意識し、本格的なメニュー開発に取り組んでおりますので、スプリングバレーブルワリー京都でしか味わえないペアリングや雰囲気をぜひ味わいに来ていただきたいです。
まとめ
スプリングバレーブルワリー京都のイベントに参加し取材をするなかで、スプリングバレーのビールに向き合う真剣さに心を打たれました。つくり手の想いに触れると、またビールのおいしさが格別なものになります。スプリングバレーブルワリー京都は気さくで人柄のよいスタッフさんが揃っています。ぜひ一度足を運んで、SPRING VALLEY（スプリングバレー）の真髄を味わってみてください。
店舗情報：スプリングバレーブルワリー京都
電話番号：075-231-4960
住所：京都市中京区富小路通錦小路上る高宮町587-2
営業時間：11:30～22:00（ラストオーダー：フード21:00、ドリンク21:30）
人数制限：なし
滞在時間：ランチ・アイドルタイム：2時間／ディナータイム：2時間半
※記載の内容は2022年7月時点での営業体制となります。新型コロナウィルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。最新情報は以下「NEWS」にて随時更新しておりますので、お手数ですがご確認ください。
【スプリングバレー直営店】最新の営業体制について
【参照ページ】スプリングバレーブルワリー京都
サトウ ミズホ
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