京都西陣で生まれたクラフトビール醸造所の西陣麦酒は「京町家のクラフトビール醸造所で障がい福祉施設を作る！」プロジェクトを、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake（マクアケ）」にて10月19日（水）から開始します。
西陣麦酒計画というプロジェクトから2017年に始まった西陣麦酒は、障がいのある方（特に自閉症や強度行動障がいのある方）とともに個性的なクラフトビールを醸造しています。
今回、西陣麦酒は「築140年京町家にて、クラフトビール醸造所兼タップルームを併設した障がい福祉施設をオープンする」ことに挑戦します。以下の3つをプロジェクトの柱に掲げ、クラウドファンディングを実施します。
- 築140年の京町家でのクラフトビール醸造所・タップルームの開設で西陣エリアの地域活性をする！
- 障がい福祉をもっと身近に感じることが出来る拠点になる！
- 麦芽やホップの生産から障がい者が携わる「農福連携クラフトビール」を増産する！
支援金はこれら3つの実現に向け、「町屋醸造所への移転工事費用」と「ビール醸造設備の増設」に活用されます。
①京町家クラフトビール醸造所で京都西陣を盛り上げる
築140年の京町家をリノベーションし、地域の人や観光客、クラフトビールの愛好家が気軽に来店できる「町家クラフトビール醸造所兼タップルーム（BARスペース）」を開設します。
京都西陣は西陣織で栄えた職人の街で、京町家が残る伝統的な地域ですが、近年「京町家の保全」も問題となっています。そこで、京町家をクラフトビールの醸造所にリニューアルし魅力ある拠点に生まれ変わらせることで、町家保全と西陣エリアの新たな観光スポットとして活用されることを通じた地域活性の双方の実現に取り組みます。また、工場設備の増設により、障がいのある方のさらなる就業支援につなげます。
この拠点では、できたてのビールを立ち飲みスタイルで楽しむことができるほか、工場見学の実施を通じてビール醸造の奥深さや魅力を伝える活動が行われます。また、蔵に団体向けの個室を設置し、地域住民が利用できる会議室として貸し出すことで、地域のハブとなることも計画されています。
②障がい福祉をもっと身近に感じる拠点を作る
西陣麦酒は醸造所の移転とともに障がい者福祉施設を開設することで、「ビールを飲みに来たら、実は障がい福祉施設だった」と訪れた人に知ってもらい、障がい福祉を身近に感じられる拠点にしていきたいとの思いをこめ、今回のプロジェクトに臨みます。
現在、西陣麦酒では障がいのある方、特に自閉症の方々がビールの醸造から出荷までの工程に携わっています。上質の味や香りの追及が必要な醸造作業や、瓶詰、ラベル貼り、タグづくり等、ルーチンの反復作業など、随所に自閉症の人のハリ（強み）を活かし、業務を行っています。今後は業務の割合にさらに幅を持たせ、障がいのある方の工賃の向上を図るほか、より働きやすい環境を整備することを検討しています。
③農福連携クラフトビールの増産
西陣麦酒では2015年から農業と福祉をつなぐプロジェクトの一環で、農福連携クラフトビール「ふぞろいの麦たち」を醸造しています。農福連携プロジェクトでは地方の農家と京都のビール醸造所が連携し、麦芽やホップの生産から醸造・出荷に至るまでの工程に障がいのある方々が携わります。今回のビール工場移転の実現により「ふぞろいの麦たち」の醸造量を大幅に増やす予定です。農福連携の活動を知ってもらい、ビール醸造に携わる障がいのある方々の仕事のやりがいにつながるよう取り組んでいきます。
これまでも西陣麦酒では「WELL BEERING!（ウェル・ビアリング！）」をテーマに、さまざまな人が関わり、数々の種類のビールを造ってきました。「WELL BEERING!（ウェル・ビアリング！）」とは「至福の一杯」という“Well Beer（ウェル・ビーア）” と、心も身体も、社会的にも良好な状態にあることを示す“Well Being（ウェルビーイング）”を掛け合わせた標語です。西陣麦酒のメンバーや地域の人、また、同じくビールづくりに努めている人とともに生み出すビールは、それぞれが個性的で多様性に富んでいます。
西陣麦酒のビールはジャパングレートビアアワーズ2022で金賞を受賞した実績があるほか、クラフトビールをテーマにした漫画「琥珀の夢で酔いましょう」に取り上げられるなど、多方面で評価されています。さらなる飛躍を目指したクラウドファンディングでの挑戦に注目です。
【支援ページ】京都西陣京町家でクラフトビール醸造所で障がい福祉施設を作る！｜マクアケ – アタラシイものや体験の応援購入サービス
【参照ページ】西陣麦酒 | NISHIJIN BEER | いろいろいて、たのしい。いろいろあって、たのしい。
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