栃木県真岡市(もおかし)で特産のイチゴと二条大麦を使ってオリジナルのクラフトビールを醸造する計画が進んでいます。計画を進めるのは地域農産物を使った商品作りやグリーンツーリズムによる農村振興を図っている「もおか麦力(ばくりょく)協議会」です。
6月の大麦収穫を控え、5月29日には同市西田井の大麦畑で大前神社(同市東郷)の神職や同協議会メンバーが麦を刈り取り神前に供え、神事「刈穂祭」が行われました。
収穫されたビール麦は、真岡産のとちおとめが入ったオリジナルクラフトビール「もおかルージュ」の原料になります。
栃木県はビール麦の生産量が長年日本一。その歴史は明治39年までさかのぼります。河内・上都賀・下都賀・塩谷・那須の5地域から始まり、現在では栃木県全体で日本のビール麦作付面積の約4割を占めています。さらに栃木市には、国内唯一の「ビール麦品質改善指定試験地」があり、場内にある「ビール麦育種研究室」や「ビール麦品質研究室」では、新品種の育種とともに主力品種の品質向上を図っています。
オリジナルクラフトビール「もおかルージュ」には栃木県が生産量日本一の「二条大麦」と真岡市が生産量日本一のいちご「とちおとめ」が使用されます。今後、麦は宇都宮市の製麦工場で麦芽になり、ブルワリーで醸造されます。完成は10月半ばの予定です。
【参照ページ】特産イチゴでビール醸造へ 麦畑で収穫神事 栃木・真岡
【参照ページ】もおか麦力協議会
(My CRAFT BEER 編集部 平井 真理)