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クラフトビール、人気は「ペールエール」、若者はクラフトビールをきっかけに出会いも。ヤッホーブルーイング調査

「よなよなエール」で知られる長野県・軽井沢町の株式会社ヤッホーブルーイングは、クラフトビールを月に1回以上飲む人を対象としたクラフトビールの実態調査を実施しました。

まず、クラフトビールを選ぶ理由について。1位は「選ぶ楽しみ」で29.9%、2位は「少し高くてもおいしいものが飲みたいから」で13.6%でした。現在、クラフトビールには世界に100種類以上ものビアスタイルがあり、好みのテイストを選べることに魅力を感じる人が多いようです。また、クラフトビールは、大手メーカーのビールよりも数百円高いものの、その美味しさに魅力を感じている人が多いことがうかがえます。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 クラフトビールを飲む理由

また、上位5つの項目について年代別にみてみると、20~30代はクラフトビールを選ぶ理由として「コミュニケーションのきっかけになるから」を挙げる人が40~50代に比べて多く、特に30代が約2割を占めました。若い世代は品質だけでなく体験も含めて楽しむ傾向があり、味わいだけではない魅力があるクラフトビールは、そのような若者の価値観にフィットしていると考えられます。​

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 クラフトビールを飲む理由上位

次に、クラフトビールを飲むきっかけとして一番多かったのは「家族・友人・知人に勧められたから」でした。そして、「美味しそうだったから」「パッケージデザインが気になった・気に入ったから」と続きます。クラフトビールは、口コミにより広がりやすく、またビールの味わいだけでなくデザイン性の高いパッケージも興味の対象になっていることが分かりました。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 クラフトビールを飲むのは口コミ

上位6つの項目について年代別にみると、「家族・知人・友人に勧められた」という口コミの項目は、年代が若くなるほどその比率が高くなりました。20~30代は、3割以上の人が口コミで常飲者になっています。SNSやインターネットの口コミで情報を積極的に取り入れている様子がうかがえます。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 クラフトビールを飲むきっかけ

クラフトビールをよく飲む場所については、約7割の人が自宅で、約半数の人がクラフトビール専門店と回答しました。また、クラフトビール専門店を利用したことがある人に対して、お店で初対面の人と会話するかについて尋ねたところ、60.7%の人が「初対面の人と話が弾んだことがある」と回答しました。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 クラフトビールを飲む場所

そして、クラフトビール専門店に行ってよかったことを聞いたところ、72.3%が「ビールや食事を楽しめた」と回答し、47.1%が「ビールについて知識が増えた」、30.6%が「交友関係が広がった」と回答しました。クラフトビール専門店のよいところは、ビールや食事が楽しめるだけでなく、クラフトビールの種類や歴史などビールについての知識が増えることや、交友関係が広がることも支持されるポイントだということが分かりました。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 クラフトビールの店でよかったところ

さらに好きなビアスタイル(ビールの種類)をきいたところ、9割弱の人が好きなビアスタイルがあると回答しました。一番人気は、クラフトビールの定番である「ペールエール」で、次いで、日本ではもっともポピュラーな「ピルスナー」、そしてベルギービールとして有名な「ホワイトエール」が続きました。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 好きなビアスタイル

人気があった上位4つのビアスタイルについて、年代別にみると、「ペールエール」は20~40代の幅広い世代から人気。一方で、世代で好みの傾向が分かれたのが「IPA」と「ピルスナー」。20~30代は「ピルスナー」よりも「IPA」の人気が高く、40~50代では「ピルスナー」が「IPA」よりも10ポイント以上の差をつけて支持されていました。また、50代は、他の世代と異なり「ピルスナー」が一番人気となっています。ピルスナータイプのビールは、大手ビールメーカーが長年製造してきたことから、長らくビールを飲んできた年齢層に馴染みがあることがうかがえます。

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 好きなクラフトビールの種類

近年、クラフトビールの人気は高く、国税庁 酒税課税数量、ビール酒造組合をもとに算出した数値によると、その出荷量は2011年から5年間で毎年平均120%の成長を続けています。首都圏を中心にクラフトビールを提供する飲食店も広がり、店舗内にビールを製造する設備を併設したブルーパブと呼ばれる業態も増加しています。クラフトビールの普及はこれからますます進みそうです。

調査概要

調査対象:一都三県在住の20~59歳の男女、クラフトビールを月に1回以上飲む人(クラフトビール常飲者)
調査期間:2018年10月
調査方法:インターネットによるアンケート
回答者数:1115名(男性558名、女性557名)

ヤッホーブルーイングのクラフトビール調査 調査概要

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明田川蘭

出版社、外資IT会社を経て沖縄で2年弱を過ごし東京へ帰って来て、編集・ライターとして独立。大のお酒好き、旅好きで、旅に出かければ必ずやその土地の地ビールや日本酒などをいただく。好物は「温泉に入った後のビール」「仕事で嫌なことがあった後のビール」「フェスでいただくビール」。

よなよなの里