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映画『シェイン』コラボビールを飲みにパブ巡り!伝説的パンクバンド、酔いどれフロントマンの音楽ドキュメンタリー

“アイリッシュパンク”というジャンルを築き上げたパンクバンド「ザ・ポーグズ」(THE POGUES)。そのフロントマン、シェイン・マガウアンの音楽人生を描いたドキュメンタリー映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』が公開中です! 

シェインは、音楽と同じくらいお酒を愛しているアーティスト。映画の公開を記念したイベント「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーンには東京都内4店舗のパブが参加し、映画にちなんだ限定醸造コラボビールも提供されています。

伝説的パンクバンド「ザ・ポーグズ」のフロントマンを描く、映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』

「ザ・ポーグズ」は、80年代にアイルランドの伝統音楽とパンクロックを融合した“アイリッシュパンク”を生み出した、カリスマ的な人気を誇るパンクバンド。『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』(以下『シェイン』)はポーグズのボーカリストでフロントマンのシェイン・マガウアンの音楽人生を描いたドキュメンタリー映画です。

映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』
『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』
製作:ジョニー・デップ
監督:ジュリアン・テンプル
出演:シェイン・マガウアン、ジョニー・デップ、ボビー・ギレスピー、モーリス・マガウアン他
英題:Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan
日本語字幕:髙内朝子/字幕監修:ピーター・バラカン
配給:ロングライド
※2022年6月3日から、渋谷CINE QUINTOほか全国の映画館で順次公開中
ザ・ポーグズ
バンジョー、アコーディオン、ティンホイッスル(真鍮のたて笛)などの楽器を使ったアイルランドの伝統音楽とパンクを融合させた「ザ・ポーグズ」。フロントマンはアイルランド人のシェイン・マガウアン
© The Gift Film Limited 2020

シェインはアイルランド人の両親のもとイングランド・ケントで生まれ、アイルランドのティプレーリーで幼少期を過ごしました。本作では、シェインの子ども時代からメジャーデビュー、バンドからの追放、再結成を経て現在に至るまでが、アイルランドの近現代史の流れとともに描かれます。シェインの半生を振り返りながらポーグズのサウンドのルーツを深く知ることができる作品。貴重なライブ映像も満載で、ヒットソング「ニューヨークの夢(Fairytale of New York)」ももちろん収録されています。

ジョニー・デップ氏
制作を担当したのはシェインの友人ジョニー・デップ。インタビュアーとして出演もしている
© The Gift Film Limited 2020

5歳(!)からお酒を飲みはじめ、アーティストとして大成功した後もドラッグや大量飲酒によるトラブルが続いたシェイン。映画では、本人や近親者へのインタビューを通じて彼の成育歴やメジャーデビュー後の葛藤を聞き出しています。シェインの友人で、この作品の制作を担当したジョニー・デップもインタビュアーとして出演。

監督はデヴィッド・ボウイ出演の『ビギナーズ』(1986年)やセックスピストルズを追った『セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル』(1979年)で知られる音楽ドキュメンタリーの巨匠、ジュリアン・テンプル氏。本作は第68回サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞を受賞しています。

映画の公開を記念した「アイリッシュパブ巡り」キャンペーン実施中!

お酒とは切っても切れない人生を送っているシェイン・マガウアン。

この映画の公開を記念して、東京都内のパブで「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーンを実施(詳細は記事の最後を参照してください!)。キャンペーン参加4店舗のうちの1店、飯田橋の「ザ・ロイヤルスコッツマン」ではタイアップメニューとして特別醸造のコラボビールが提供されています。

店主も店長もパンク好き!飯田橋「ザ・ロイヤルスコッツマン」で飲めるコラボビール

店外観
飯田橋「ザ・ロイヤルスコッツマン」

JR・東京メトロ各線飯田橋駅から徒歩4、5分、神楽坂通りから延びる路地沿いにある「ザ・ロイヤルスコッツマン」は、スコットランドのお酒やフードが楽しめるスコティッシュパブ。今回のキャンペーンは“アイリッシュパブ巡り”というくくりですが……オーナーシェフの小貫友寛さんも店長の雪下秀樹さんもパンク好き。ポーグズの大ファンということでコラボに参加することに。

店内
オーナーシェフの小貫さんは、2012年のポーグズ来日時にバックステージを訪問。その時のパスが、カウンターの一画に貼られている。貴重! 必見!
店内
「ザ・ロイヤルスコッツマン」店長の雪下さん。パンク好きでポーグズファン

コラボビールはアイリッシュスタイルレッドエール「SLAINTE! to Shane」

今回、「ザ・ロイヤルスコッツマン」ではキャンペーン用のコラボビールとして「SLAINTE! to Shane」を特別醸造。SLAINTE(スロンチャ)はゲール語で乾杯の意味。ビアスタイルはアイルランド発祥のアイリッシュスタイルレッドエールです。

2021年の年末、アイリッシュスタイルレッドエールの代表的な銘柄・キルケニーの樽ビールが日本で終売し、国内ではドラフトで飲めない状況が続いています。アイリッシュパブでは定番のビールだけに、惜しむ声も多数。雪下さんはこのキャンペーンの話がきたとき、国内でアイリッシュスタイルレッドエールを醸造してもらおう、と即断したとか。ブルワリーは、「祖師ヶ谷大蔵のriot beer(ライオットビール)さんがすぐに頭に思い浮かびました」と雪下さん。

ビールとおつまみ
「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーンメニュー
riot beer「SLAINTE! to Shane」×コルカノン

「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーンのコラボメニューは、「SLAINTE! to Shane」の他に、シェインが好んで飲んでいたカクテルを再現した「テキーラオレンジ」や、マッシュポテトにベーコンとキャベツが入ったアイルランドの伝統料理「コルカノン」がラインナップ。コラボメニューのドリンクと「コルカノン」をセットでオーダーすると200円引きになります!

店内
徹底した品質管理で、ビール本来の味や香りをキープ。最良の状態で提供

「ザ・ロイヤルスコッツマン」では通常メニューとして、スコットランドのクラフトビールブルワリーBREW DOGの「PUNK IPA」や、ブラックアイル「レッドカイト・エール」(アンバーエール)、アイルランドの「ギネス スタウト」などのドラフトビールがつながっています。ビールごとにガス圧の調整をするなど品質管理を徹底し、最高のコンディションで提供。フィッシュアンドチップスやスコットランド名物のハギスなど、フードも充実。

ビール
「SLAINTE! to Shane」

雪下さんは「僕の、このビールへの夢というか終着点」として、「きっかけは映画のコラボですが、キルケニーが樽で飲めない今、この『SLAINTE! to Shane』が定番化して全国のパブで飲める日本のアイリッシュレッドのスタンダードの1つとして独り立ちし、残り続けてくれたらと思っています」と、ビールへの思いを語ってくれました。

コラボキャンペーンは6月をめどに終了ですが、パンクロックやアイリッシュ、スコティッシュのビールが好きな方は、小貫さん・雪下さんとディープな話をしにお店に寄ってみては?

riot beer「SLAINTE! to Shane」醸造の裏話

「SLAINTE! to Shane」を醸造したriot beerでもお話をお聞きしました。riot beer共同オーナーの1人、上地風吾さんもパンク好き。

「ポーグズはパンクスにとってレジェンドですよ」(上地さん)

店内
祖師ヶ谷大蔵riot beerの共同オーナー上地さん(右)、店舗スタッフの榎本さん(左)
ボトルビール
「SLAINTE! to Shane」はボトルでも販売。riot beerのタップルームで購入可

riot beerはアメリカで広がったウェストコーストIPA やHAZYもリリースしながら、イングリッシュやスコティッシュ、アイリッシュ由来のクラシカルなビールも多く造ってきました。

「今回のビールもとにかくシンプルに、丁寧に造るようにしました。モルトの風味をダイレクトに出すことを大事にしています」(上地さん)

「SLAINTE! to Shane」は「ザ・ロイヤルスコッツマン」以外のビアパブでも提供され、現在3バッチ目に突入。バッチを重ねるごとに麦のセレクトや配合を変えています。セカンドバッチでは英国の麦芽マリスオッタ―を使用し、紅茶のニュアンスのある口あたりを表現。サードバッチではファーストバッチで使ったエール麦芽を、配合を変えて使ったそう。

「SLAINTE! to Shane」を既に飲んだよ、という方はリピートして、新しいバッチの味の違いを確かめるのも一興。ビールが飲めるお店の情報は、riot beerのインスタグラムでご確認ください。riot beerのタップルームでは、2022年6月初旬現在ドラフトもボトルも提供中(なくなり次第終了予定。「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーンの対象店ではないのでご注意を!)。

ポーグズフリークが担当したデザインワークにも注目!

醸造にプラスして、「SLAINTE! to Shane」のPOPなどもriot beerが制作しました。riotにはポーグズの熱狂的ファンで、ついにアイルランドにまで行ってしまったというスタッフ・小南さんが在籍。小南さんは、ポーグズのアルバムジャケットなどから着想を得たデザインでアートワークを仕上げました。

POP
riot beerが仕上げたデザインワーク。左は、「ザ・ロイヤルスコッツマン」雪下さんが下絵を提案。中央と右はriot beerスタッフでポーグズのファン・小南さんが担当

POP類は、「ザ・ロイヤルスコッツマン」店内やriot beerタップルームで掲出されているので、要注目です。

「アイリッシュパブ巡り」詳細!参加店舗とコラボメニュー

『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』公開を記念した「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーンでは、指定のハッシュタグ「#シェインに乾杯」をつけてタイアップメニューの写真をTwitterかInstagramに投稿すると、抽選で3名に映画のB2版ポスターが当たります(応募は2022年6月30日まで)。

参加店舗とタイアップメニューは以下の通りです。詳細は「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーンサイトをご参照ください。

「シェインのアイリッシュパブ巡り」キャンペーン参加店舗とタイアップメニュー一覧

※価格はすべて税込み
※タイアップメニューの販売期間は6月下旬まで
※写真提供:ロングライド

Abbot’s Choice 渋谷店
(アボット チョイス)
東京都渋谷区道玄坂 1-11-1
(JR山手線・埼京線「渋谷駅」より徒歩3分)
《タイアップメニュー》
ゴールドギネスポット~黄金の壺~ 900円
燻製肉三種盛り~トリュフ塩と共に~ 1000円
Abbot’s Choiceホームページ

店外観
Abbot’s Choice 渋谷店

Irish Pub An SÓLÁS 代々木
(アイリッシュパブ アンソラス)
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-22-3 都営千駄ヶ谷アパート1号館 103
(JR山手線・総武線「代々木駅」より徒歩2分)
《タイアップメニュー》
パイントポーター 1100円
ブランデー 900円
アイリッシュポテトパンケーキ 1300円
Irish Pub An SÓLÁS公式フェイスブック

メニュー
Irish Pub An SÓLÁS 代々木のタイアップメニュー

IRISH PUB Peter Cole 神田
(アイリッシュパブ ピーターコール)
東京都千代田区内神田1-15-2
(JR各線「神田駅」西口より徒歩6分)
《タイアップメニュー》
アイリッシュネグローニ 1000円
IRISH PUB Peter Cole 神田公式フェイスブック

店内
IRISH PUB Peter Cole 神田

The Royal Scotsman
(ザ・ロイヤルスコッツマン)
東京都新宿区神楽坂3-6-28 土屋ビル1F
(東京メトロ各線「飯田橋駅」B3出口より徒歩4分)
《タイアップメニュー》
SLAINTE! to Shane レッドエール
Pint:1400円、Msize:1000円、Ssize:800円
テキーラオレンジ Pint:1000円、グラス:800円
コルカノン 600円 ※ドリンクとセットで200円引き
The Royal Scotsmanホームページ

店外観
The Royal Scotsman

映画を見てからパブに行くか、パブに行ってから映画を見るか、見る前にも後にも行くか。いずれにしても、お酒を片手に語りたくなる映画です。この機会に、アイリッシュのフードとクラシカルなビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』特設サイト

ザ・ロイヤルスコッツマン フェイスブック

riot beer ホームページ

【関連ページ】
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