【京都クラフトビール博覧会】京都府下の新鋭のクラフトビール醸造所が集結!ビールマニアからも注目の3ブルワリーを紹介

京都クラフトビール博覧会

京都クラフトビール博覧会は、京都クラフトビアフレンズ、京都麦酒博覧会、ホテルグランヴィア京都が主催で行っているクラフトビールイベントです。

全席着席の会場

本イベントの出店ブルワリーは京都府下のクラフトビールに限定し、地元のクラフトビールの魅力を知りながら、ホテル自慢の料理とともに楽しめます。

会場で先着順で振舞われたパエリア

京都クラフトビール博覧会(第1回)は2月19日(日)に開催されました。前売り券は1月中に完売し、急遽増席されるほど、大盛況のイベントとなりました。3月21日(火・祝)には早くも第2回の開催が決定し、3月14日時点ですでに、チケットは1部・2部ともに完売となっています。

参加ブルワリー

ブルワーが集結した京都クラフトビール博覧会Vol,1

第1回 京都クラフトビール博覧会に参加したブルワリーは京都府下の8社。各クラフトビール醸造所からブルワーも駆けつけ、ビール醸造のお話やクラフトビールの誕生秘話などを直接聞くことができる貴重な機会となりました。また祇園の観光複合施設「SIGHTS KYOTO」からは販売協力として、京都市内のクラフトビール3社が紹介されました。参加ブルワリーは以下のとおりです。

  • 丹後王国ブルワリー(京丹後市)
  • KOHACHI beerworks(宮津市)
  • かけはしブルーイング(与謝野町)
  • CRAFTBANK(福知山市)
  • 京都・一乗寺ブリュワリー(京都市)
  • スプリングバレーブルワリー京都(京都市)
  • 京都ビアラボ(京都市)
  • ことことビール(木津川市)
  • SIGHTS KYOTO(京都市)※販売協力 西陣麦酒・京都醸造・家守酒造

京都発!新鋭のクラフトビールブルワリー

KOHACHI beerworksのクラフトビール

京都クラフトビール博覧会の参加ブルワリーで注目度が高かったのが、京都府下の新鋭ブルワリー3社。京都府北部のKOHACHI beerworks(宮津市)、兵庫県に隣接したCRAFTBANK(福知山市)、京都府南部のことことビール(木津川市)です。近年新しく醸造を開始したクラフトビール醸造所で、それぞれが個性的でコンセプトがしっかりしています。関西のクラフトビールマニアからも評価が高く、現在もっとも注目されるブルワリーです。

ことことビール(木津川市)

画像提供:ことことビール

ことことビールは京都府最南端・山城エリアに2022年5月に誕生したばかりのマイクロブルワリーです。京都・山城エリアは良質な軟水の地下水が豊富で、古くから良質な茶葉が育つことで知られています。

画像提供:ことことビール

良質な水を利用してクラフトビールづくりをしているのが、板東氏と南舎社氏。前職が日本酒の酒蔵というお二人は、板東氏は営業、南舎氏は杜氏として活躍されていたそうです。日本酒醸造技術を生かした丁寧なクラフトビールづくりが魅力で、産学連携や規格外野菜の活用で、積極的なビール開発をしています。

おすすめビール:GO!GO!ヴァイツェン

画像提供:ことことビール

「GO!GO!ヴァイツェン」は大麦と小麦の麦芽を50%ずつ使用した白ビールです。超軟水でつくられたヴァイツェンはのどごしが柔らか。まろやかな口当たりで、料理を惹きたてるクラフトビールと言えます。ヴァイツェンならではのフルーティーさが上品で、純米吟醸のようです。

京都クラフトビール博覧会では「グランヴィア風天ぷら ホップ塩添え」とのペアリングがおすすめされていました。素材の味を生かした煮物や白身魚など、出汁が効いた料理との相性が抜群です。

CRAFTBANK(福知山市)

画像提供:CRAFTBANK

CRAFTBANKは京都府福知山市で2022年に誕生したマイクロブルワリーです。昭和10年に創業した旧銀行跡地を利用して誕生したため、「CRAFTBANK」と名づけられました。ブランドキャラクターは銀行強盗をイメージした覆面マスク。フライヤーは銀行の紙幣をイメージしており、コンセプトメイキングがしっかりしています。

画像提供:CRAFTBANK

コロナ禍不況のなか、大手IT企業と建築会社から本気でビール造りに飛び込んだ羽星氏と庄田氏。福知山を全国の人に知ってもらうために、地域の名産品を活用したオリジナルビールが魅力です。

おすすめビール:KUROMAME BLACK

画像提供:CRAFTBANK

「KUROMAME BLACK(黒豆ブラック)」は丹波地方の名産品「丹波黒豆」を豆乳にして使用したIPAです。IPAの苦みを残しつつ、黒豆の芳醇な香りが惹きたつ和風仕込みのビールです。のどごしがまろやかで飲みやすいので、黒ビール初心者にもおすすめです。京都クラフトビール博覧会でのおすすめペアリングは「スパイシー黒ビールカレー&ナン」。スパイスの効いたカレーを黒豆の甘みがほどよく中和していました。スパイシーなチキンや揚げ物とも相性が良さそうです。

KOHACHI beerworks(宮津市)

画像提供:KOHACHI beerworks

KOHACHI beerworksは京都府の丹後半島にある上世村にあるマイクロブルワリーで2022年冬に誕生したビール工房です。ベルギー人&日本人のコードロン夫妻が営む醸造所では、伝統的なベルギービールの製法で丹後の恵を生かしたビール造りを行っています。

ご夫妻の穏やかなで柔和な雰囲気がビールに伝わっており、五感を研ぎ澄ませて静かに楽しみたくなるビールです。KOHACHI beerworksでは「大地からビールへ、ビールから大地へ」をコンセプトに、麦芽の堆肥を肥料やヤギの餌にするなど、ビールを活用した循環を大切にしています。

おすすめビール:HOMECOMING(ホームカミング)

画像提供:KOHACHI beerworks

HOMECOMINGはベルギーと日本の伝統を織り交ぜた新感覚のビールです。向井酒造の「伊根満開」の酒粕を使用し、ベルジャン・トリぺル(ストロング・ペールエール)スタイルで「醸造しています。熟したメロンのような芳醇な香りで、ハイアルコールを感じさせないまろやかさが特徴です。京都クラフトビール博覧会でのおすすめペアリングは「フィッシュ&チップス モルトヴィネガー添え」と共に。酒粕の風味が淡泊な魚料理や天ぷらとの相性がぴったりです。食後のデザート代わりにゆっくりと味わうと、極上の癒しのひとときを過ごせます。

京都クラフトビール博覧会を終えて

京都府下のクラフトビールを飲み比べ

京都クラフトビール博覧会はビールとフードのペアリングをじっくり味わえる着席形式です。ホテルグランヴィア京都の総料理長が考案したフードをはじめとした豪華な料理が並び、ほかではなかなか体験できない豪華なビールイベントでした。

ホテル自慢の料理

クラフトビールを愛する人たちと醸造家の交流、そして新しいビールや料理との出逢い、そして会場内での新たなコミュニケーションに花が咲きました。第2回は2部制での開催。ホテルのシェフが腕をふるう料理の数々は、なかなかほかのイベントでは味わえない貴重な機会です。第3回以降の開催の際はぜひ足を運んでみてください。

第2回の開催概要(参考情報)

イベント名/th>

京都クラフトビール博覧会
日時 3月21日(火・日)11:00~14:00(最終入場 13:00)/15:00~18:00(最終入場 17:00)
実施形式 全席指定席
場所 ホテルグランヴィア京都 3F「源氏の間」
京都府京都市下京区烏丸通塩小路町下ル JR京都駅中央口
アクセス JR「京都駅」直結
チケット 前売券5,000円 ※第1部・2部ともに完売。当日の飲食はチケット交換制を実施
お問い合わせ 075-342-5511(営業部直通 9:00~18:00)

【ウェブサイト】<ホテルグランヴィア京都

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サトウ ミズホ

1983年生まれ。神奈川育ちの京都在住。会社員の傍ら、神社仏閣とビールのWEBサイト「MIZUHO.WORK」を運営。好きな国産クラフトビールは「BLUE BEACH BEER@金澤ブルワリー」。スモーキーなフードやドリンクが好きなので、ビールはスタウト派。夢はヨーロッパの海沿いでビールを飲みながら暮らすこと。

よなよなの里