ビール醸造で生まれる副産物・麦芽粕を再利用して新しい製品を生み出す「麦芽粕再利用プロジェクト」が、大型製粉機の購入を目指してクラウドファンディングを開始しました!
麦芽粕を食材に!「麦芽粕再利用プロジェクト」
クラフトビールの醸造工程で生まれる麦芽粕(モルト粕、ビール粕)は、特に都市部のブルワリーでは産業廃棄物として処理されることがほとんど。麦芽粕は京都市内だけでも毎月1トン以上が廃棄されているとか(「麦芽粕再利用プロジェクト」プレスリリースより)。
麦汁の搾り粕であっても、麦芽粕には栄養素が豊富に残っています。
株式会社翠灯舎(京都市下京区)が運営する「麦芽粕再利用プロジェクト」は麦芽粕を食材としてアップサイクルする事業。麦芽粕ブランド「1/6(ONE SIXTH、ワンシックスス)」を立ちあげ、麦芽粕粉を使用した麺や麦芽粕粉を販売しています。
「1/6」に麦芽粕を提供しているのは、地元・京都産の素材を使ったビールなど新作クラフトビールを随時生み出している京都のブルワリー・Kyoto Beer Lab(京都ビアラボ)です。
※アップサイクル=捨てられるはずの素材に付加価値を持たせ、新たな製品にすること
障がいのある方の賃金向上を目指す!
麦芽粕再利用の工程では「社会福祉法人エクスクラメーション・スタイル・キョウト」をパートナーとし、麦芽粕の回収から加工・包装作業などで障がいのある方たちの力を借りています。
「麦芽粕再利用プロジェクト」はゼロ・ウェイストな循環型社会の構築に加えて、障がいのある方の賃金向上も目指しています。
クラウドファンディング、スタート
「麦芽粕再利用プロジェクト」は麦芽粕加工の作業負荷を軽減させるため、大型製粉機の買い替えを予定し、クラウドファンディングプラットフォームMotionGalleryでクラファンを開始。目標金額は150万円で、作業負荷軽減により生産性を上げ商品の販売価格を下げることにつなげたいと考えています。リターンは「ミシュランガイド京都・大阪2023」のビブグルマンに選ばれた「麺処 虵の目屋」がレシピ開発に取り組んだ麦芽粕粉の麺や、パンやお菓子作りに使ったり、ヨーグルトやアーモンドミルクに混ぜて飲むのもおすすめの麦芽粕粉など。
クラウドファンディング概要
プロジェクト名:廃棄されている「麦芽粕」を、障害のある人の力を借りながら再利用していきたい!
期間:2023年11月21日(火)~2024年1月15日(月)
リターン:麦芽粕粉の麺(「麺処 虵の目屋」がレシピを開発・冷凍の生麺で提供)、麦芽粕粉など
※詳しくはクラウドファンディングページを参照
目標金額:150万円
MotionGalleryクラウドファンディングページプロジェクト運営会社・関連団体・ブランド概要
「麦芽粕再利用プロジェクト」
運営会社:株式会社翠灯舎
代表取締役社長:田中郁后 創立:2011年6月
住所:〒600-8846 京都府京都市下京区朱雀宝蔵町101社会福祉法人エクスクラメーション・スタイル・キョウト
京都府八幡市を中心に、就労移行支援や就労継続支援B型事業を行っています。一人ひとりがそれぞれの役割に力を発揮して、協力しながら進むことを願っています。主に、陶器の製造、食品加工・菓子製造を行い、京都府城陽市でグループホームも運営。
住所:〒614-8182 京都府八幡市上津屋南村7番地11/6(ONE SIXTH/ワン・シックスス)
「麦芽粕」という新しい素材を使ったさまざまな食品をはじめとする製品を生み出していくブランドです。「1/6」というのは循環少数で、一定の数字のパターンが規則的に繰り返されています(0.1666666…)が、その繰り返しの範囲が一定である必要がないという数字です。同じことの繰り返しだけでなく、繰り返しの中にも変化がある1/6 という数字で、麦芽粕を中心に循環していく社会を表しています。
麦芽粕のミックスジュースを提供中!
2023 年10 月28 日(土)から、京都・二条城北にある「CORNER MIX」で、「麦芽粕再利用プロジェクト」の麦芽粕粉を使用した「抹茶ミックス」を提供中。
「抹茶ミックス」は麦芽粕粉に加え、大麦若葉・抹茶・豆乳が使われており、食物繊維・プロテイン・ビタミン・カテキンがたっぷり入ったミックスジュース。クラファンに参加するかどうか迷っている方は、まずは「抹茶ミックス」で麦芽粕の味わいを試してみては?
「CORNER MIX」
住所:〒602-8155 京都府京都市上京区主税町950
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