9月1日は防災の日。防災の日を含む1週間は防災週間です。これを機に自宅の災害備蓄品を点検する方もいるかもしれませんね。
2022年8月31日から横浜高島屋で開催中の「備蓄食ってこんなにおいしいフェア」では、災害備蓄品である乾パンとアルファ米を使ったクラフトビールが販売されています!
災害備蓄品をアップサイクルしたクラフトビール!
大きな地震や台風・豪雨などの自然災害に備えて、各自治体や多くの企業では保存食や備品等の災害備蓄品を準備しています。備えはとても大事ですが、その一方で備蓄品は一定の期間で更新が必要。使わないまま使用期限や賞味期限を過ぎてしまい、廃棄を余儀なくされるケースも少なくありません。
廃棄予定だった食材を活用してビールを製造する事業を展開している株式会社Beer the Firstは、今回、廃棄間近の災害備蓄品をクラフトビール(発泡酒)へアップサイクル。長期保存食のアルファ米を使った「White Thumb Rice」と、乾パンを使った「Brown Thumb Kanpan」を発売しました。ビールの醸造を担当したのは、千葉県柏市にある醸造所・こまいぬブルワリーです。
備蓄品の定番アルファ米と乾パンを使用、ビアスタイルにこだわり味わいも◎
「Green thumb」というワードは、親指が緑色になるくらいに植物をいじっているところから「植物を育てるセンスがある」という意味で使用される用語。親指が緑色なのは、緑を増やしていることの象徴ともいえます。今回の商品は廃棄間近の食材をアップサイクルする事で緑を増やしていく事を目指し、「“使用する食材の色” + “thumb(親指)”」を商品名としてそのコンセプトを表現しています。
2種類の商品の詳細は……
アルファ米を使った「White Thumb Rice」
アルファ米は炊き上げたお米を乾燥させた加工米で、長期保存ができ、お湯や水を注ぐだけで食べられる保存食。「White Thumb Rice」は、本来使用されるはずの麦芽のうち20%を廃棄間近のアルファ米で代用。ビアスタイルは、低い温度で発酵するラガー酵母を使ったコールドIPAで、ドライでキレのある飲み口。
乾パンを使った「Brown Thumb Kanpan」
備蓄食といえば誰もが思いつくほどポピュラーな乾パン。「Brown Thumb Kanpan」は、本来使用する麦芽の10%を乾パンで代用。ビアスタイルはブラウンエールで、ローストした麦芽のコクに乾パン由来の香ばしさも感じる味わい。マイルドな飲み口です。
アートワークはイソガイヒトヒサさんが担当、横浜高島屋の催事で先行発売
絵柄を見てお気づきの方もいると思いますが、パッケージデザインを担当したのは各ブルワリーのアートワークや雑誌『ビール王国』の連載でもおなじみの“ビアイラストレーター”イソガイヒトヒサさん。ジャケ買いしたくなるかわいさです。
商品は、2022年8月31日から2022年9月6日まで横浜高島屋で開催される催事「備蓄食ってこんなにおいしいフェア~備蓄食が生み出す、新たな価値~」で先行販売されます。2022年9月7日からは、醸造を担当したこまいぬブルワリーのECサイトでも販売開始の予定。
自宅にある災害備蓄品の使用期限・賞味期限をチェックしつつ……アルファ米や乾パンのビールを味わってみては?
【「White Thumb Rice」、「Brown Thumb Kanpan」商品概要】
価格:715円(税込)
内容量:330ml
アルコール度数:
「White Thumb Rice」6%
「Brown Thumb Kanpan」5%
販売店:
横浜高島屋地下1階 Foodies’ Port2 和洋酒売場
「備蓄食ってこんなにおいしいフェア~備蓄食が生み出す、新たな価値~」(2022年8月31日~9月6日)
ECサイト:https://store.kashiwa.beer/collections/beer_pcs
(2022年9月7日~)
【参照サイト】
【日本初】災害備蓄品から生まれたクラフトビール?
【関連サイト】
株式会社Beer the First
【関連ページ】
デザインでビール界を盛り上げる!ビアイラストレーター・イソガイヒトヒサさんが語るビール愛