ビールをテイクアウトするのに便利な、炭酸飲料を入れられる水筒・グラウラー(グロウラー)。すでに、デイリーに使っているビール好きの方もいらっしゃるかもしれませんね。グラウラーのなかには、ビールを充填して、そのままビアサーバーとして使えるものもあるんです! 量り売り専門店「Liquor Shop NIGHT OWL」(リカーショップナイトオウル、以下「NIGHT OWL」)で、ビアサーバーにもなるグラウラー3点と、使いやすくてスタイリッシュなグラウラー3点をご紹介いただきました。
炭酸のドリンクが持ち運べるグラウラー
ビールの量り売りに対応している酒販店やブルワリーでビールをテイクアウトする時、プラカップやペットボトルなどをその都度購入するのは準備が要らず手軽ですが、ビール好きならグラウラーを手に入れたいですね。ビールをフレッシュなまま持ち運べて、繰り返し使えるのでごみが出ません。メーカーによってはオプションパーツで機能を拡張することも可能で、ビールの楽しみ方が広がります。
グラウラーには、大きく分けてガラス製のものとステンレス製のものがあります。ご近所のお店でビールを買うにはガラス製のもので十分ですが、ステンレス製のグラウラーは機能が充実しています。今回はステンレス製のものに絞って、機能性やデザイン性に優れたおすすめグラウラーを紹介していきます。
ステンレス製グラウラーを紹介・解説していただくのは、東京・恵比寿にある量り売り専門店「NIGHT OWL」マネージャーの小菅一範さんです。
※写真は、取材時に「NIGHT OWL」店舗で展示していたグラウラーを撮影。写真キャプションでも当日陳列されていた商品の情報を記載しています。
※グラウラーの容量のおおよそのめやすとしては、32オンスは約0.94L(リットル)、64オンスは約1.9Lです。
ビアサーバーにもなるグラウラー、3選
まずは、ビアサーバーにもなるグラウラーを3点ご紹介。じっくり家飲みしたい時や、ホームパーティ、キャンプなどで活躍しそう。大容量のグラウラーからビールを注ぎやすく、しかも飲むたびに栓を開け閉めするのではなくガス(二酸化炭素)を充填しながら飲みたい分をタップから注げるので、気が抜けにくい。フレッシュなままビールを楽しめます。この夏、長時間にわたってテレビでスポーツ観戦する時にも重宝しそう。
取手付き・広口で使いやすい
DRINK TANKS
アメリカ・オレゴン州DRINK TANKS社のグラウラーは広口で洗いやすく、取っ手がついていてビールを注ぎやすい。別売りの「Keg Cap アクセサリーキット」を装着すればガス式のビールサーバーとして利用できます。32オンス、64オンス、128オンスの展開です。
「DRINK TANKSは作りがシンプルで頑丈。メンテナンスもしやすいです。アウトドアがお好きな方に人気のブランドで、キャンプやグランピング、花見、花火、スポーツ観戦など野外に持っていくにはうってつけのグラウラーです。ハンドルがついていて注ぎやすいのも特徴。小さいサイズのものは、ハンドルを持ってジョッキのように使う方もいらっしゃいます。サーバーのキットは“ピクニックフォーセット”というスタイルで、手元のレバーを引くとビールが注げる仕様。野球場の立ち売り販売員さんが持っているようなビアサーバーになりますよ」(小菅さん)
リースナブル!まず試してみたい方に
SANPONI
福井県福井市のメーカーが手掛けるグラウラーブランド、SANPONI。街中の散歩に馴染みやすいデザインを目指して作られています。カラーバリエーションが豊富でカラフル。別売りの専用タップと二酸化炭素のカートリッジを付ければ、サーバーとして利用できます。サイズ展開は、32オンス、64オンス、128オンス。「NIGHT OWL」では、32オンスのものを取扱っています。
「今うちで取り扱っているグラウラーの中では一番の新顔です。リーズナブルで(32オンスのグラウラーが税込み3960円)、サーバーキット込みでも1万5000円を切るので、エントリーモデルとして、とりあえずグラウラーやサーバーを使ってみたいという方におすすめです。32オンスのサイズで細身で口が広いタイプのグラウラーは他にあまりなく、使いやすいです」(小菅さん)
安心の高性能・高品質
GrowlerWerks「UKEG」
アメリカ・オレゴン州ポートランド、GrowlerWerks社のサーバー一体型加圧式グラウラー「UKEG」。容器内に二酸化炭素のカートリッジを装着してガスを充填するしくみなので、ビールが酸化することなくフレッシュな状態で味わえます。ガスをかける圧力も調整可能。サイズ展開は、64オンス、128オンス。「NIGHT OWL」では64オンスサイズを取扱い。
「作りがしっかりしていてグラウラーとしては理想的です。炭酸ではない液体を炭酸化することもできます。 自宅でいろいろと遊びたい方には特におすすめです」(小菅さん)
おしゃれ・携帯しやすい・使いやすいグラウラー3選
デザインの良さや携帯しやすさ、使いやすさに特徴があるグラウラー、3点です。出勤時に持って行き、仕事が終わって帰宅する途中に量り売り店に立ち寄ってビールをお持ち帰りするのにぴったり。日常使いしたいグラウラーばかりです。
デザインも品質も◎
FLSK
ドイツ・ミュンヘンを本拠地とするFLSK Products社のグラウラー、FLSK。スリムなフォルムでスタイリッシュ。高級ステンレス鋼を使用しており、味移りすることなく、錆びにくいという特徴があります。サイズ展開は、350ml、500ml、750ml、1000ml。「NIGHT OWL」では、350mlと500mlのものを取扱っています。
「ドイツのプロダクトです。色や柄も、アメリカのものとは少し違って、ヨーロッパらしい繊細な印象。カラーバリエーションも幅があります。お仕事用のカバン等にもに入れやすい形状で職場に持って行っても見た目的に違和感がないと思いますよ。使っているステンレスの質が良く、ドリンクに金属臭が移りにくいです」(小菅さん)
アメリカ東海岸発
SHINE CRAFT VESSEL
アメリカ・バージニア州のアウトドアグッズメーカーSHINE CRAFT VESSELのグラウラー。ビビットな色合いが目をひきます。750ml、32 オンス、64オンスの展開。
「『NIGHT OWL』のステンレス製オリジナルグラウラーは、このメーカーのものです。日本で販売しているお店は少ないですね」(小菅さん)
ワンタッチ開閉で楽々
REVOMAX
今、日本国内で一番ポピュラーかもしれないグラウラーメーカー、REVOMAX。一番の特徴はキャップ。多くのグラウラーはスクリューキャップを採用していますが、REVOMAXのキャップは3つのボタンを同時にプッシュして開栓できる構造で、トリガーを引くと瞬時にロック。片手で簡単に開閉できます。保温保冷性も高く、人気のブランド。12オンス、20オンス、32オンスのサイズ展開。
「他のグラウラーにはないタイプのキャップを使っています。キャップは使用後にパッキンの部分を分解して洗うことが大事ですね。このことはあまり周知されていないと思います」(小菅さん)
用途に合わせてグラウラーを選び、テイクアウトを楽しむ!
グラウラーは、メーカーによって機能もデザインもさまざま。用途によって、自分に合ったグラウラーを選んで活用したいですね。グラウラーはビールを容器の満量まで充填するのが原則。毎回グラウラーのサイズの分だけビールを購入することになるので、サイズの選択も大きなポイントです。
「ビールを良く買う人はサイズ違いのグラウラーを2、3個持っていて、その時々で使い分けていますね」(小菅さん)
購入しようか迷っている方は、恵比寿の量り売り専門酒販店「NIGHT OWL」で店内に展示されている多種多様なグラウラーを直接手に取って相談してみるのもおすすめです。「来店されたお客様にどのブランドがいいかとよく聞かれますが、好みにもよりますし一長一短あるので、どのように使われますか? とヒアリングしてからご案内するようにしています」と小菅さん。
ビールの量り売りに対応している酒販店やブルワリー、タップルームなどではグラウラーのレンタルに対応しているお店もあるので、いきなり買わずにお試ししてみてもいいかもしれません。
グラウラーでビールをテイクアウトすれば、使い捨て容器のごみも出ず、お好みのブルワリーのフレッシュなビールを好きな場所で楽しめます。おいしいクラフトビールは、家飲みやレジャーを盛り上げてくれること間違いなし! また、小菅さんは「グラウラーはビールの専用容器ではないんです」と強調。お茶や炭酸入りの清涼飲料水など、さまざまな飲み物の保冷サーバーとしても活用可能。野外で冷たい飲み物を飲めるように準備しておけば熱中症対策になるかも。この夏、ぜひお気に入りのグラウラーを手に入れて、おうち時間や休暇を楽しんでください!
【関連サイト】
「Liquor Shop NIGHT OWL」
DRINK TANKS(株式会社サントレーディングジャパン)
SANPONI
GrowlerWerks
FLSK
Shine Craft Vessel
REVOMAX
多様なお酒とグラウラーが並ぶ!量り売り専門店、恵比寿「NIGHT OWL」でビールをお持ち帰り