昨年・2023年はコロナ禍が落ち着いて、街の活気が戻った1年でした。情勢が落ち着くのを待って、満を持して醸造を開始したブルワリーも多数ありました。今回は、2023年の(だいたい)下半期に初ビールをリリースした東京近郊のクラフトビールブルワリーを振り返ります!
※編集部が訪問したお店やブルワリーをメインに、東京近郊限定でセレクトしており、2023年下半期のすべてのニューオープン・新規開業ブルワリーを網羅的にご紹介できていない点、ご了承ください。
東京近郊【2023年下半期】初ビールをリリースしたブルワリー情報!
ブルワリーを開業する場合、免許申請などの事情からまずはゲストビールを提供するビアパブや飲食店の営業をはじめて→免許取得次第仕込み開始→初ビールリリース、というのがよくある流れです。今回紹介するブルワリーの中には開業直後にコロナ禍に入り、そこから醸造開始までかなりの時間を要したブルワリーもありました。また免許を取った後に機材の調整が必要になり初ビールのリリースが予定外に遅れたというケースも。
開業や醸造開始、初ビールリリースのタイミングは各社いろいろですが、2023年の(だいたい)下半期に初ビールをリリースした6社をご紹介!
ラインナップは……
BEER VISTA BREWERY【東京都・清澄白河~森下】
鍵屋醸造所「CAGHIYA TAP ROOM」【神奈川県・武蔵中原】
TEGAMISHA BREWERY【東京都・西調布】
THIS BREWING【東京都・湯島】
Kaiser Chick【東京都・飛田給】
BATHE YOTSUME BREWERY【東京都・錦糸町~押上】
お店の詳細・営業時間などは各醸造所のSNSアカウント等を参照してください。
BEER VISTA BREWERY【東京都・清澄白河~森下】
BEER VISTA BREWERYは都営新宿線・大江戸線の森下駅と、都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線の清澄白河駅からそれぞれ徒歩5分ほどの場所に店舗を構えるブルワリー兼ビアパブです。2022年12月に飲食店としてオープンし、2023年8月に初醸造ビールをリリースしました。
BEER VISTA BREWERYのビールのコンセプトは“A Pint of Imagination”、想像から生まれる一杯を。ビールのスタイルや原材料、製法等のスペック情報だけではなく、気分やストーリーでビールが選べるようにビールのタイトルや解説文に工夫があり、クラフトビールに強い興味を持っていなくても気軽に楽しめるビールを提供しています。
2023年12月現在ボトルで販売している「TOKIWA HAZE」(Hazy IPA)は、BEER VISTA BREWERYが拠点を置く地名・江東区常盤から命名。ビアパブ開業当初に愛媛県のDD4D BREWINGに委託して醸造したのをきっかけに誕生したビールです。この「TOKIWA HAZE」と、 “ビール界の麦茶”とブルワリーが紹介する「ITSUMONO」(Bitter)の2銘柄は今後、BEER VISTAの定番としてバッチを重ねていく予定だそう。
BEER VISTA BREWERY
〒135-0006 東京都江東区常盤2-13-17 トキワハイツ1F
BEER VISTA BREWERY インスタグラム
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BEER VISTA BREWERY【清澄白河・森下】クラフトビールをもっと自由に楽しむ!“想像から生まれる1杯”
鍵屋醸造所「CAGHIYA TAP ROOM」【神奈川県・武蔵中原】
鍵屋醸造所は2017年に川崎市で開業、小ロットでクラフトビールを製造し鹿島田の直営店等でビールを提供してきました。2023年2月には同じ川崎市内の武蔵中原で醸造所併設の「CAGHIYA TAP ROOM」をオープン。8月に新拠点のファーストバッチとなるビールをお披露目しました。
鍵屋醸造所のビールはほんのり甘めの味わいが特徴。新拠点でもその味わいを踏襲しています。定番ビールのなかで一番人気なのは「MELLOW YELLOW」(Hazy IPA)。シトラ、モザイク、カスケードなど5種類のホップを使用。トロピカルな香りとオーツ麦の滑らかな口当たりが楽しめる、とろとろ濃厚ヘイジーです。旬のフルーツを使ったビールも好評。
鍵屋醸造所「CAGHIYA TAP ROOM」
〒211-0053 神奈川県川崎市中原区上小田中6-27-11 小泉ビル1F
鍵屋醸造所「CAGHIYA TAP ROOM」インスタグラム
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鍵屋醸造所【川崎市・武蔵中原】の新拠点で醸造開始!ほのかに甘いクラフトビール×超ボリューミーなフィッシュバーガー!
TEGAMISHA BREWERY【東京都・西調布】
TEGAMISHA BREWERYは、カフェや雑貨店、書店、イベント運営などを手掛ける手紙社のブルワリー。京王線西調布駅から徒歩約5分の店舗は2020年にオープンし、 2023年6月に醸造を開始。2023年夏ごろに初醸造ビールをリリースしました。
近隣のブルワリー・和泉ブルワリーのペールエールをリスペクトした「ペールエール」はすでにバッチを重ね、ほかに「IPA」、「ゴールデンビターエール」をリリース。ラガー系のスタイルも仕込み中。
TEGAMISHA BREWERY
〒182-0034 東京都調布市下石原2-6-14
TEGAMISHA BREWERYインスタグラム
THIS BREWING【東京都・湯島】
東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩約2分のロケーションにオープンしたTHIS BREWINGは、シンプルでシックな内装のブルワリー&タップルーム。2023年7月にタップルームをプレオープンし、10月から自社醸造ビールを提供しはじめました。
樽ビールは6タップの提供で、2023年1月の訪問時は3種類が自社醸造ビールでした。この日飲んだのはセゾンをベースに季節の果物・柚子を使った「this saison w/yuzu」。フレッシュな柚子の香りが豊かな1杯(限定醸造)。他にもフルーツを使ったビールがラインナップ。フードはピザ店に特注した生地を使っているという「パニーノ」が看板メニュー。
THIS BREWING
〒100-0005東京都台東区上野1-3-7 ナガホリ第一ビル
THIS BREWINGインスタグラム
Kaiser Chick【東京都・飛田給】
「Kaiser Chick」(カイザーチック)は、東京都・府中と武蔵境に店舗を持つパティスリーの姉妹店で、クラフトビールと洋菓子が楽しめるビアホールとして2023年1月にオープン。開店以来自家醸造の準備を進め、2023年12月に初のオリジナルビールをリリースしました。
初醸造したビールは「Chick Alt」と「Chick Kölsh」。2023年12月現在、店内でゲストビールと自家醸造ビールあわせて8タップを提供していて、今後自家醸造のビールの種類が増えていく予定。
Kaiser Chick
〒182-0036 東京都調布市飛田給1-26-1
Kaiser Chickインスタグラム
BATHE YOTSUME BREWERY(「黄金湯」)【東京都・錦糸町~押上】
ビアバーのある銭湯・「黄金湯」を筆頭に、錦糸町駅~押上駅間に「大黒湯」「さくら湯」と計3軒の銭湯を経営する店主が、ビアバー併設のクラフトビール醸造所BATHE YOTSUME BREWERY(ベイズ ヨツメ ブルワリー)をオープン。
“このエリアでお風呂上がりに楽しんでもらえるビールを自分たちの手でつくりたい”と、3軒の銭湯からそれぞれ徒歩10分圏内、墨田区四ツ目通りエリアに醸造拠点を設けました。醸造所にはビアバーも併設されていて、湯上りの一杯が楽しめます。オリジナルビールは「黄金湯」のビアバーでも提供中。2024年1月現在、「サンライズ」(Pale Ale)、「シャワー」(IPA)、「フォレスト」(Weizen)の3種類がオンタップ。
BATHE YOTSUME BREWERY
〒130-0002 墨田区業平4-11-3
BATHE YOTSUME BREWERYインスタグラム
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東京・錦糸町の老舗銭湯「黄金湯」運営者の思いが実現した醸造所「BATHE YOTSUME BREWERY」オ-プン
2023年下半期にオープンしたビアパブやショップもチェック
2023年下半期にオープンしたビアパブやクラフトビール専門店も多くありました。下半期にスタートしたパブやショップは、別の記事「クラフトビール新店情報!【2023年下半期】東京近郊+大阪でオープンしたビアパブ・ショップ注目の4店」でご紹介しています!
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「My CRAFT BEER」インスタグラム 2023年上半期クラフトビール新店情報