埼玉県狭山市のHAZY LABOは“実験的醸造”をコンセプトに掲げるクラフトビールブルワリー。HazyとIPAに特化し、素材や製造工程の微妙な違いを試しながらその複雑なおいしさや魅力を探求しています。
満を持してリリースされたオリジナルビールを飲んできました!
実験的醸造でHazyを探求!新狭山HAZY LABO
HAZY LABOは、西武新宿線・新狭山駅から徒歩約1分。北口の大通り沿いにタップルーム併設の醸造所があります。
ブルワーの東里聡さんは映像業界出身で、元MAミキサー。クラフトビールのビアスタイルの1つであるHazy(ホップをふんだんに使い、液色が濁ったビール)の魅力に取り憑かれてHazy沼にハマり、2023年3月にHAZY LABOをオープン。ビアパブとしての営業を経て、2024年1月に初の自社醸造ビールをリリースしました。
HAZY LABOは“実験的醸造”をコンセプトに、HazyとIPAに特化してビールを製造しています。HazyやIPAは数あるクラフトビールの種類の中でも現在もっともポピュラーなスタイルである一方、クセが強かったり雑味を感じる液種に出会ってしまうこともしばしば。HAZY LABOは使用するホップや酵母、発酵温度・熟成などの製造工程を少しづつ変えながら実験的に醸造に取り組み、雑味を抑え、Hazyの複雑なおいしさを追求。醸造に関する情報も積極的に公開しています。
知的好奇心を刺激するビール、実験的な熟成も
2024年2月現在タップルームでは9種類のクラフトビールが提供され、そのうち3~4tapがオリジナルビール。この日飲んだのは、自社醸造第2弾のビール「Single Hop Hazy Pale HBC586」。
HBC586はアメリカ発の新種のホップ(まだ名前がついていないため、記号とナンバーで表記)で、トロピカル感と雑味の少なさが特徴とされています。HAZY LABO「Single Hop Hazy Pale HBC586」はこのホップのみを使ったHazy Pale Ale。柑橘やマンゴーのようなアロマとフレーバーです。まるでフルーツジュースのようにジューシーで、確かに、後味に嫌な雑味が残りません。
HAZY LABOがブルワリーとして初醸造したビール「First Light」(Hazy IPA)の樽はすでに撃ち抜かれていましたが、2024年2月下旬現在、店内に缶商品が少し残っていました(数量限定、なくなり次第終了)。
この「First Light」の樽はすべて売り切らず、一部を醸造所で“実験的”に熟成させているそう。樽詰め後すぐに冷蔵庫に入れたものと常温保存したものをキープしていて、どんな味の変化が生じるか、今後タップルームで飲み比べを予定しているとか。
とにかくHazyが好き! という方、クラフトビールの素材や製法に興味のある方、嫌な後味や雑味のないHazyを求めている方……、ビールのことをもっと深く知りたいという知的好奇心を刺激するHAZY LABOの“実験的醸造”に要注目です。ブルワー・東里さんが日々の醸造や専門知識について投稿するSNSやnoteの情報も読み応えあり。
クセや雑味が少ないビールは、むしろクラフトビールをあまり飲んだことがない方・ちょっと苦手だなと感じている方にもおすすめ。おつまみにぴったりな自家製キッシュやラスク、クラッカーも美味なので、ふらっと立ち寄って気軽に1杯飲むパブとしても◎です。HAZY LABOのビールをきっかけにHazy沼にハマってみるのも楽しいかも。
HAZY LABO
住所:〒350-1331
埼玉県狭山市新狭山2-8-8 瀬戸ビル1F
タップルーム営業時間:金曜17:00~21:00、土曜・祝日13:00~21:00、日曜13:00~20:00
定休日:月~木曜
※営業時間や定休日は2024年2月下旬時点の情報です。お出掛け前にSNS等で最新の情報をご確認ください。
【関連サイト】
HAZY LABO オフィシャルサイト