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ビールに合うキャンプ飯!速攻で本格派のカレーとメスティンで焼くパンやナン、ペアリングしたクラフトビールは?

カレーとビール

連休がはじまりました! 気温もおだやかで気持ちのいい新緑の季節、アウトドアアクティビティを楽しんだり、キャンプをされる方も多いのではないでしょうか? キャンプの楽しみといえばもちろん、自然の中で飲むクラフトビール! 今回は、ビールにぴったりの“キャンプ飯”を作りました。キャンプギアだけで調理できて、しかも本格的な味わいやできたて・焼きたてのおいしさを楽しめるフードアイテムをご紹介します。フードに合わせたクラフトビールのペアリングも!

速攻で仕上がるスパイシーなカレー、ULTRA LUNCH「マサラ・ベース」

“キャンプ飯”の定番メニューといえば、カレー。クラフトビールとカレー、間違いない組み合わせです。まずは、豆とトマトを入れるだけで、速攻で本格派のカレーができ上がるカレーペーストをご紹介しましょう。

カレー
ULTRA LUNCH「マサラ・ベース:速攻カレーの素」(税込み648円)

ULTRA LUNCH(ウルトラランチ)は「美味しく楽しい問題解決」をモットーにした、ヴィーガン(菜食)食品専門のメーカー。山登り用の携行食「ビバークレーション」シリーズ等の人気アイテムをリリースしています。

ULTRA LUNCHの「マサラ・ベース:速攻カレーの素」は、家でもアウトドアでも楽しく簡単・スピーディーにスパイシーなカレーが作れるペースト。基本となる豆カレーのレシピで調理してみました。材料は次の通り。

【「マサラ・ベース」を使った豆カレーの材料(2食分)】
ULTRA LUNCH「マサラ・ベース:速攻カレーの素」:1袋
具材(スーパー等で販売されている缶詰/箱詰のひよこ豆水煮)
※具材は ひよこ豆でなくても可
生トマト:1個(ざく切り)
水:50cc(大さじ3強)

材料
「マサラ・ベース:速攻カレーの素」を調理するための材料。今回はひよこ豆だけでなく、えんどう豆なども入ったミックスビーンズを200グラムほど使用
調理
材料を鍋に入れて煮込む。以上!

では早速調理してみましょう。……といっても、すべての材料を鍋に入れ、加熱するだけ! 沸騰したら6分ほど煮て完成です。ULTRA LUNCHはヴィーガン食品を提供していますが、肉食を否定していません。具材にお肉を使う場合は先に焼く・炒めるなど加熱し、下ごしらえをしておくのがポイントです。

カレー

スーパーなどで気軽に買える固形のルーでカレーを作る時、ニンニクを足したりスパイスを足したりして味を調整したくなりませんか? この「マサラ・ベース:速攻カレーの素」は、むしろなにも手を出さないほうが良さそう。そのくらい味が完成されている印象です。

酸味のあるビールをペアリング!「マサラ・ベース」×「Jelly King」

「マサラ・ベース:速攻カレーの素」で作ったカレーは、大人が食べるには程よいレベルの辛さ。玉ねぎの旨みやスパイスの風味が複雑な味わいを生み出していて、いかにもビールと相性が良さそうです。

この豆カレーにベストマッチなのはどんなビールでしょうか。「マサラ・ベース」を購入させていただいた、東京・戸越銀座の旅道具とクラフトビールのお店「drifter’s stand」(ドリフターズスタンド)で、「マサラ・ベース」の味わいに合うビールをおすすめしていただきました。

ビール
Bellwoods Brewery「Jelly King Dry Hopped Sour」

選んでいただいたのは、カナダ・トロントにあるBellwoods Breweryの定番シリーズから「Jelly King Dry Hopped Sour」。自家培養の乳酸菌で発酵させたさわやかな酸味とピーチや柑橘のようなフルーティーさ、ホップのフレーバーが楽しめるサワーエールです。「マサラ・ベース」のカレーは、具材のトマトに由来するのか辛さの中に少し酸味があり、「Jelly King Dry Hopped Sour」の酸味と呼応してベストマッチな味わい!

ペアリング
「Jelly King Dry Hopped Sour」×「マサラ・ベース」の豆カレー

「マサラ・ベース」を使えば、インドのスパイシーな炊き込みご飯・ビリヤニも簡単にできます。ULTRA LUNCHがクックパッドで「マサラ・ベース」で作るビリヤニのレシピを公開しているので、ぜひチェックしてみてください。

「マサラ・ベース:速攻カレーの素」は、ULTRA LUNCHのウェブストアで販売中。また、今回のペアリングをアドバイスしていただいた戸越銀座「drifter’s stand」では、クラフトビールと合わせて購入できます。そのほかのアウトドアギアショップでも扱っているお店がありますので、ULTRA LUNCHのホームページで取扱店をご確認ください。

メスティンでパンが焼ける! JOURS「CAMPan」

もう1品、アウトドアでの調理を楽しめて、ビールに合うアレンジが無限に広がるフードアイテムをご紹介。西東京市保谷にあるパン店「JOURS」(ジュール)のキャンプ用パン生地「CAMPan」(キャンパン)です。

店舗
西武池袋線保谷駅から徒歩で15分くらいのロケーションにある「JOURS」の店舗。店主の加藤太一さん(写真)は、ビール醸造で出るモルト粕をアップサイクルしたパンにも取り組む
商品
「CAMPan」は2種類の展開。「JOURS」の食パン用の生地を使った「プレーン」(右、税込み1000円)と、ほんのり甘めの「スイート」(左、税込み1000円)。どちらも50gのパン生地6個入り。賞味期限は冷凍保存で2カ月
写真:「JOURS」

「CAMPan」は、自家製パン生地を冷凍した商品で、生地をこねたりする手間をかけずにキャンプ用品を使って簡単にパンを焼くことができます。

「JOURS」店主の加藤太一さんは小さいころからボーイスカウトで野外活動やキャンプを経験。一度は離れたものの、大人になって再び仲間や家族とキャンプを楽しむようになりました。「家族でキャンプに行くと、大人がいろいろ準備している間に子どもたちが退屈してしまう時があるんです。それで、子どもが楽しめるようなものを作ろうと思って」と加藤さん。

パン生地を仕上げて冷凍しておき、解凍して焼き上げる工程は日頃からやっている作業。生地を冷凍したままキャンプ場に持ち込んでパンを焼いてみると、子どもたちはもちろん仲間にも好評で、商品化を決めたそう。

キャンプ
「CAMPan」はキャンプで子どもたちが楽しめるように、と開発された商品
写真:「JOURS」

では、メスティンを使った「CAMPan」の基本の作り方を見ていきましょう。

調理
メスティンを使った調理
写真:「JOURS」

メスティンを使った「CAMPan」の作り方
❶生地を解凍する
常温(15度くらい)に解凍
❷生地を成形する
ガスを抜くように生地をおさえて表面を張らせるように丸め直す
❸発酵させる
クッキングシートを敷いたメスティンに生地を並べ、生地が乾かないように濡れたキッチンペーパーなどをかぶせて温かい場所に置き、生地が2倍ぐらいの大きさになるまで発酵させる
※冬場は気温が低くなかなか発酵しないため、たき火やコンロの近くで発酵させると良い
❹焼く
弱火でゆっくり20分から30分、蓋をして両面焼く

詳しい作り方は、メスティンの準備「CAMPan」の作り方の動画で確認してください。

「CAMPan」はメスティンだけでなくさまざまなキャンプギアで調理できます。ダッチオーブンの場合は下から加熱し、上からも炭で加熱するのがおすすめ。ほかにスキレット、フライパン、鉄板、ホットプレート、スモーカー(燻製器)、直火でも焼くことができます。また「CAMPan」は、保冷剤と一緒にクーラーボックスに入れておけば、キャンプに行った翌日の朝くらいまでは持つそう。

ビールに合う「CAMPan」アレンジレシピ

基本の焼き方を踏まえて、ビールに合いそうな「CAMPan」のアレンジのアイデアを加藤さんに教えていただきました。

片手で食べやすい!ソーセージパン

調理
おつまみにも◎なソーセージパン
写真:「JOURS」

生地を解凍・発酵させ、ひも状にしてソーセージに巻き、鉄板やフライパン、ホットプレートなどで焼けばソーセージパンに。ソーセージに棒を刺しておくと焼きやすく、ビールの缶やグラスを持ちながら片手で食べやすくなります。

お好みの具材でピザに

調理
「CAMPan」はピザ生地にもなる
写真:「JOURS」

生地を伸ばして、お好みの具をのせて焼けばピザに。ピザの場合は生地を発酵させずに、解凍したら伸ばして焼いてOK。

「CAMPan」は「JOURS」のウェブストアで販売。「JOURS」の実店舗でも買えます。

「マサラ・ベース」のカレーに合わせて「CAMPan」をナンに!

実際に「CAMPan」を調理してみましょう。記事前半で紹介したULTRA LUNCH「マサラ・ベース:速攻カレーの素」に合わせて、JOURSの「CAMPan」をナンにアレンジしてみました。

商品
冷凍庫から出した「CAMPan」。手粉(左)が付いてくるが、ほんの少し手に取るくらいで良い。手粉を使い過ぎると生地がかたくなる
調理
解凍した生地(左)に濡れたキッチンペーパーをかぶせ、ぬるめのお湯を張ったバットとビニールで温室状態にして(中)温かい状態で発酵させた(この日は30分ほど)。生地が倍くらいに膨らんだら(右)次の工程へ

この時はアウトドアではなかったため電子レンジを利用して生地を解凍(必ず解凍モードで。様子を見ながら2分~2分半ほど)。気温は低くなかったものの、加藤さんがあらかじめ教えてくれた通り、バットにぬるめのお湯を張って湯煎をしながら発酵させました。この時、湯煎の湯が熱過ぎると生地に火が通ってしまうそうなので注意。キャンプ場ではたき火やコンロ近くの温かい場所で発酵させると◎。気温によって左右されるので、解凍と発酵の時間的な見積もりだけが唯一慣れが必要な点かも。

調理
生地を伸ばしてフライパンで焼き、ナンに!
カレー
「マサラ・ベース」のカレー×「CAMPan」のナン

発酵した生地を手で伸ばし、フライパンで両面を焼いてナンが完成。ピザのように生地を発酵させないで焼くバージョンも作りましたが、発酵させた方がもっちり感に加えてふっくら感がありました。ふっくらしないほうが好き、という方は解凍した生地をそのまま伸ばして焼いてみてください。

お好みにもよりますが、ビールを飲みながら食べるなら、ライスもいいけどナンもいいです! 

おまけのもう1品!パンとカレーの屋台料理

おまけでもう1品。ULTRA LUNCHのドミンゴさんが、カレーとパンといえば「インドのパオバジという屋台メシがあります」と、インド・ムンバイの名物料理パオバジを教えてくれました。

パオバジは現地でも店によっていろんなバリエーションがあるようですが、基本的には、ジャガイモ、カリフラワー、ニンジンなどの野菜をマッシュしてスパイスと煮込み、たっぷりのバターで味付け。鍋(フライパン)でバターを熱し、ふっくらしたパンを焼いて添える、というものが王道なよう。

「マサラ・ベース:速攻カレーの素」で作った豆カレーと「CAMPan」で、“パオバジ風”のメニューをアレンジしてみました(あくまでもパオバジ“風”です)。

調理
パオバジ風のアレンジ。豆カレーに水と乾燥マッシュポテトとバターを加え(左)、パクチーとバターでパンを焼く(右)

豆カレーに水を少し足して、市販の乾燥マッシュポテトとバターをプラス。カレーを別皿に移して、カレーを調理した鍋でたっぷりのバターとパクチーを炒め、メスティンで焼いた「CAMPan」(1個を半分に切る)にバターをしみこませながら焼きました。

調理

カレーがディップのようになってビールのおつまみに◎なメニュー。カロリーは気になりますが、バターを惜しみなくたっぷり使うと美味です。

キャンプでクラフトビールを楽しんで!

今年のキャンプはビールと一緒に「CAMPan」をクーラーボックスに入れてキャンプ場に行ってみては? 「マサラ・ベース:速攻カレーの素」はどんな具材にも合うので、野菜やお肉・魚など、旅先で手に入る地元の素材を使って調理してもいいかもしれません。おいしいキャンプ飯で、クラフトビールをもっと楽しみましょう!

※商品の価格は2022年5月現在の情報です

【関連サイト】
ULTRA LUNCH 公式インスタグラム
JOURS 公式インスタグラム
drifter’s stand 公式インスタグラム

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