NAMACHAんBrewing 〜新進気鋭の若き女性醸造家が造るクラフトビールとは〜

NAMACHAんBrewing

東京都豊島区の大塚にある「NAMACHAんBrewing」は2018年4月に醸造を開始したブルワリーです。併設するビアパブ「Smoke Beer Factory」では自家製の燻製料理とクラフトビールのペアリングを楽しむことができます。

今回、新進気鋭の若き女性醸造家の米澤さんにご協力いただき、インタビューさせていただきましたので、その様子をお届けします!

1階のカウンター席、奥に見えるのが醸造所

1階のカウンター席、奥に見えるのが醸造所

インタビュー

My CRAFR BEER編集部(以下、編集部):まずはブルワリーとお店のことについて聞かせてください。まず、NAMACHAんBrewingと Smoke Beer Factoryの一番の特徴とは何なのでしょうか?

米澤さん(以下、米澤):私たちのお店では「クラフトビール × 燻製料理」をテーマとしていて、調味料なども燻製して作っており、クラフトビールと燻製料理のマリアージュを楽しんでいただけるところが一番の特徴です。

編集部:お店を出す場所としてなぜここ大塚の街を選んだのですか?

米澤:大塚を選んだ理由としては、Smoke Beer Factory他の2店舗(本店:要町、2店舗目:東長崎)がともに豊島区だったということでビールの運送のしやすさ等の事情を考慮したことと、一番は、大塚の街自体が池袋のような人通りの多い繁華街ではなく、地域に密着できる街だったというところが決め手でした。やはりビールを造るうえで「地域を大事にしたい、地域に貢献したい」という想いからこの街を選びました。ブルワリーにもお店にも大塚出身はいないのですが、醸造をスタートしてから徐々に地域の方々にも受け入れていただいているという実感もあります。

編集部:ブルワリーの名前の「NAMACHAんBrewing」ですが、由来は何なのでしょうか?

米澤:大学時代の頃から生ビールが大好きで、それが講じて私のあだ名が「なまちゃん」になり、最終的にブルワリーをつくるとなったときに、そのままあだ名を取り「NAMACHAんBrewing」となりました。

NAMACHAんBrewing ロゴ

編集部:「NAMACHAんBrewing」の「ん」だけが平仮名なのは。

米澤:「ん」は遊び心です。少し英語の「n」っぽくも見えるかなと思い、こういったデザインにしました。海外の方からも『これは「n」なのか「ん」なのか』と取っ付いていただけるので、そういったところからブルワリーを知っていただけたらと思っています。

編集部:デザインも可愛いですよね。

米澤:ありがとうございます。あまりビールを飲まない同世代の若者にクラフトビールを広めたいという思いからブルワリーのデザイン自体も若者に受けるような遊び心ある可愛いデザインにしました!現在はロゴ入りTシャツや、キャップなども店内で販売しています。

編集部:ここからはブルワーの米澤さんのことについて、より詳しく聞いていきたいと思います。まず、米澤さんがブルワーを目指すきっかけとなったのは何だったのですか?

米澤:ブルワーを目指したいと思ったのは「もっとクラフトビールを広めたい」という一心でした。以前、広島へビールの勉強に行った際に、地域の方々とお話をする機会がありました。その際にお聞きしたのは、地方の方では未だクラフトビールというのは全く認知されていないという悲しい実情でした。そうした経験から「もっと多くの人々にクラフトビールの魅力を伝えたい」という思いが強くなり、自らビールをつくり人々に広めていく道を選びました。

編集部:ブルワーになるための修業もされたそうですが、その経験についてお聞きしたいです。

米澤:ブルワーを目指すことが決まってから少しずつ自分でも勉強はしていたのですが、縁あってアウトサイダー・ブルーイングさんで修行することになり、泊まりこみで勉強させてもらいました。だいたい1日おきに仕込み作業などがありましたので、そこでかなり学ばせていただきました。

編集部:ちなみになぜアウトサイダー・ブルーイングだったのですか?

米澤:やはり、クラフトビール界で大御所の丹羽さんがブルワーとしていらっしゃったので、その下で修業したいと思いアウトサイダー・ブルーイングに決めました。

編集部:お店(大塚店)をオープンするにあたり、ブルワーとしての当時の心境をお聞かせ下さい。

米澤:やることなすことすべてが初めてのことだったので、醸造のことに関してもそうですが、その中でも一番大変だったのが醸造設備を整えるうえでのタンクの搬入がとても大変でした。それほどスペースがないところへの搬入でしたので、その際は地元の商店街の方々にも手伝っていただき、とても助かりました。また、醸造免許も醸造を開始する4月の前月(3月)の終わりころにやっと取れたので、本当にギリギリのスタートでした。いま考えると恐ろしくなります(笑)。

NAMACHAんBrewing

編集部:お店の中の雰囲気というのは何かコンセプトがあるのですか?

米澤:コンセプトとしては「キャンプ」というのを意識しています!私が最初に飲んだビールというのが日比谷のオクトーバーフェストでのビールで、やはりあの開放感というのはビールの醍醐味でもあり、とても好感を覚えまして、お店自体も燻製をテーマにしているということもあり「キャンプ」をコンセプトとしました。

2階のテーブル席の様子 キャンプを彷彿させる空間

2階のテーブル席の様子 キャンプを彷彿とさせる空間

編集部:米澤さんがビール造りをするうえで大切にしていることは何ですか?

米澤:「常に面白いビールを造っていきたいという思い」は大切にしています。とはいえ、まだまだブルワーとしては未熟なので、基本的なビールの勉強をしつつ、みんなが飲んだことのないような新しいビールを常に考えて造っていけたらと思っています。「いい意味で変なビール」ですかね。飲んでいて何かクセになるような、ドクターペッパーみたいな、そんな「いい意味で変なビール」を造ってみたいですね。

左から「なまちゃんの特別なラオホ」「スモークIPA」「なまぐれWheat」

左から「なまちゃんの特別なラオホ」「スモークIPA」「なまぐれWheat」

編集部:今後の目標は?

米澤:現状の目標としては、ビアコンペティションでの賞獲得です。うちのスタンダードなラオホビールを出品して評価をいただくためにも、技術力を上げていきたいと思っています。ブルワリーとして、本格的にビアフェスなどにもまだ出店したことがないので、今後はイベントにも積極的に出店していきたいと思っています。あと、他のブルワリーとのコラボなどにも挑戦していきたいと思っています。

NAMACHAんBrewing

ブルワー米澤さんのMy CRAFT BEERベスト3

ブルワー米澤さんが愛する「My CRAFT BEER」ベスト3(自社ビール以外)を教えていただきました。読者の皆様もぜひ楽しんでみてください。

1位 アウトサイダーブルーイング Pit Bull Barley Wine

やはり1位は、ブルワリーの米澤さんが修業されたアウトサイダーのビールです。Outsider Brewingは2012年に山梨県甲府の地で醸造家 丹羽智氏が手がけるクラフトビール醸造所として誕生しました。「Pit Bull Barley Wine」は、バーレーワインというビールのスタイルで、大麦を用いて熟成をさせ、ワイン並みに高いアルコール度数が特徴のビールです。

2位 デリリュウム トレメンス

「デリリュウム トレメンス」はベルギーのヒューグ醸造所が製造し、1989年より販売されているアルコール度数の高いベルジャンスタイル・ペール・ストロング・エールです。「デリリュウム トレメンス」は「アルコール中毒の幻覚症状」という意味があり、その名に違わぬ独特の強烈な味わいと長く続く辛味が特徴です。

3位 ヒューガルデン・ホワイト

「ヒューガルデン・ホワイト」は、ベルギー・ブリュッセル東方のヒューガルデン村発祥の白ビールで、世界中で高い人気を得ています。いくらでも飲み進められそうな柔らかい飲み口の中にスパイシーさも感じられる味わい深いビールです。

取材後記

「クラフトビールをもっと多くの人に広めたい。」

今回の取材を通して、NAMACHAんBrewingの皆様のクラフトビールに対する熱い想いを感じました。その想いは、しっかりと地元大塚を中心に浸透し、着実にクラフトビールの輪を広げているように感じました。今後のさらなる成長が大いに期待されます。

若き女性醸造家の米澤さんの「常に面白いビールを追求していきたい」の言葉通り、今後、醸造される面白くて新しいビールに注目をしていきたいと思います。

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My CRAFTBEER 編集部
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