2018年ゴールデンウィークの4月28日(土)から5月6日(日)まで高田馬場にて新しい切り口のビアフェスが開催されました。
その名も「クラフトビール新酒解禁祭り2018」、会場は高田馬場駅徒歩7分ほどのベルサール高田馬場。音フェスや百人染めなど、多彩なイベントが開催されている大ホールです。
コンセプトは「クラフトビールをもっと身近に」
「全国各地のブルワリー(ビール醸造所)がチャレンジを繰り返し、情熱を込めこの日の為に造り上げた新作・限定クラフトビールを一挙解禁!!」をテーマにしたこのイベントは、数あるビアフェスの中でも切り口が斬新です。
イベントで解禁される「新酒」は、レギュラービールとは違うエッジの効いた新作・限定ビールです。ブルワリーの個性がより強く出て「今」を象徴するのが「新酒」です。
「本当にクラフトビールに興味をもってほしい」という主催者のクラフトビールと飲む人への愛を感じます。
会場に入って驚いたのは何よりそのクラフトビールのブースの多さ。全部で43ものクラフトビールのブルワリーが高田馬場に大集結したのです。

無駄なスペースは一切なく、クラフトビールのブースが敷き詰められ、中央に設けられた客席もひろい!これなら席を探してうろつくこともなく、好きなクラフトビールの銘柄のブースの目の前でその都度最適な席にすぐ座ってぐびぐびできるわけです。
販売機で券(100円単位~)を購入してブースで注文するシステムなので、心地よく酔っぱらってきてもお金をじゃらじゃらやる手間がなく、店員がお札を渡され釣銭を用意する間にビールの泡が消えてしまう心配もない。
何から何までビール好きが至福の1杯を楽しむために準備された会場に愛を感じました。
てなわけでまず1軒目!
籠屋ブルワリー

「つややかで奥深い日本人が誇る日本のビール」と銘打つこのクラフトビール。
試飲させてもらった「和轍(わだち)」は100年のときを超えて発酵させた木樽発酵ビール。
1口目、日本種?白ワイン?鼻の奥に澄み渡る上品な香りにほんの少量で酔いしれてしまいました。
「お料理とともに楽しみたい、奥ゆかしくも存在感のある味わいですね」と蔵元取締役の秋元さんにお話しすると、「そう、和食とともに楽しんでほしいです」と秋元さん。

うん、確かに食欲をそそる食前酒のような味わい。お店でゆっくり食事しながらいただくのもよいなぁと感じました。



何軒ものブースを渡りながら気づいたのは、どのブースにも万遍なくお客さんが入っていて、どこかのブースがめちゃくちゃ忙しそうなのにどこかのブースがめちゃくちゃ暇そうというのがないこと。

さすがクラフトビール愛好家たちは飲み方を心得ているというか、1つのブースにやたらに行列をつくったりせず、気の向くままクラフトビールの新酒を楽しんでいるという雰囲気でした。
これだけ人があふれる会場なのに騒々しさが一切なく、和気あいあいとしたほんわかムード!ほかのビアフェスとは異なる楽しみ方ができるクラフトビールのよさが伝わります。
そして、今回心に残ったのは「NORTH ISLAND BEER」の3人。

「ビールはアート」という恩師の言葉を胸にこだわりのビールを3人で造っているという。
2人のブルーマスターがカナダでの経験を活かしほとんどの工程が手作業。
醸造技師の荒川さんの優しい笑顔そのままの味わいの、素朴で主張しないのに印象的なブラウンエールは、一度は現地で飲みたいまろやかなのびのびとした甘みがあります。
北の国からたった3人でずっと発信しつづけているのかぁ…。そんなブルーイングに出会えるこのクラフトビール祭りがすごいイベントに思えてきました。

ビール祭りのもう1つの主役は肉!
ベーコンや餃子、生ハム、牛タン、豚カルビ、プルコギ、トッポギなど、ビール好きをうならせる魅力的なおつまみがブースからいい匂いをさせている。匂いだけで1杯飲めそう。

肉を喰い、秀逸なクラフトビールを楽しむ祭りは朝まででも時間が足りません!

閉会30分前、会場係員が現れ会場のみんなで一斉に乾杯!

みんなで「ぐびぐび(グッドビールグッドビールの略)!!」
このビール祭りは会場に訪れたクラフトビール好きたちの一生の思い出になること間違いなしと確信しました。
とても親切に案内してくれた古澤さん、そしてはるばるやってきて、たくさんのお客さんを幸せにしてくれたブルワーのみなさん、そして会場で礼儀良くクラフトビールの時間を共にしていた来場者のみなさん、素敵な思い出をありがとうございました。
また来年この会場で会いましょう!

川島彩子

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