大ぶりのチョコレートやナッツと、ビール醸造の過程で出る副産物・麦芽粕とを組み合わせた“ジャンク”な味わいのチョコチャンククッキー「whoop」が、2023年1月16日に発売になりました!
かわいいパッケージでギフトにもぴったりな「whoop」は、「銀座ロフト」1階の特設コーナー「GINZA SWEETS FACTORY」内で販売中です(2023年2月14日まで)。


産業廃棄物として捨てられることもある麦芽粕(モルト粕)を、なぜクッキーの材料に選んだのか? 売り場を訪れて、「whoop」の商品開発者とパッケージを手掛けたアートディレクターにお話をうかがってきました。
麦芽粕をアップサイクルしたチョコチャンククッキー「whoop」!
「whoop」(フープ)を企画開発したのは、幸せな瞬間の創造にまつわるプロデュース事業を展開している、株式会社スペサンです。自社で食品をリリースするのはこれがはじめてなのだそう。開発チームの1人、小名木さんに企画がスタートした経緯をお聞きしました。

「株式会社スぺサンは、オリジナルウェディングなどのサービスを提供している会社です。会社として、より多くの人が幸せであって欲しいという想いが強く、イベントやサービスにとどまらずプロダクトの開発にも挑戦しようということで、『whoop』のプロジェクトがはじまりました」(小名木さん)
コンセプトは“サステナブルジャンク”
プロダクトをリリースしよう、という話がスぺサンの社内で出たのは今から約1年ほど前。それから半年ほど企画を練り、焼き菓子を商品化することが決まりました。資源の再利用に貢献するため、クッキーの材料になりそうないくつかのアップサイクル素材を検討。特に都市型のクラフトビールブルワリーで廃棄せざるを得ないケースがある麦芽粕が候補に挙がりました。

商品のコンセプトワードは、“サステナブルジャンク”。ついつい手が伸びてしまうジャンクフードの魅力をアップサイクルした素材で実現し、地球や体のために我慢をするのではなく、ワクワクするような楽しさを感じられるアイテムの創出を目指しています。
「whoop」のブランド名は、パッケージを開けた時にテンションが上がって思わずwhoop! と声が出るようなイメージと、幸せの“輪”(=hoop)が広がるようにという意味をこめて命名されました。
試作を重ね、“ジャンク”なおいしさを実現
クッキーの材料として麦芽粕を使うことが決まると、小名木さんはブルワリーの協力を得て麦芽粕を入手し、いくつかのパティスリーに試作品を依頼しました。オーダーの際伝えたのは、“サステナブルジャンク“というキーワードを体現するような、ボリューミーでカラフルで、ワクワクするような商品にしたい、というイメージ。仕上がってきたクッキーを試食し、最終的に、個性豊かな地域の素材を活かしたスイーツ造りに取り組むパティスリーをパートナーに選び、試作・試食を何度も繰り返して発売にこぎつけたのだとか。

写真:「whoop」プレスリリースより
今回発売した「whoop」のクッキーに使用している麦芽粕は、東京都内のブルワリーから提供されたもの。麦芽粕は保存のために一度冷凍し、使用する分だけその都度解凍します。生地には麦芽粕を25%以上使用。麦芽のザクザクした食感や香ばしさを活かせるよう水分調整を重ね、オリジナルのレシピで調理しています。
バケツ型BOXの由来は?
「whoop」は、パッケージのかわいさも魅力!

「このバケツ型のBOXは、ちょっと昔のアメリカのポップな文化やはじけた雰囲気を出そうと、大きいサイズのパイントアイスクリームを(皿に盛らずに)そのまま食べるようなイメージでデザインしました」と、アートディレクターの貝塚さん。パッケージでも“ジャンク”なムードを打ち出しています。
「whoop」の味わいは2種類!
「whoop」のフレーバーは2種類の展開。Double Chocolate Chunk、White Chocolate Raspberryの味わいが選べます。
Double Chocolate Chunk

写真:「whoop」プレスリリースより
Double Chocolate Chunkは、カカオパウダーを生地に混ぜ、大胆にダイスカットされた 大ぶりのチョコレートチャンクをたっぷりトッピング。素焼きのアーモンドが麦芽粕の食感と香ばしさを引き立てます。
White Chocolate Raspberry

写真:「whoop」プレスリリースより
White Chocolate Raspberryは、ホワイトチョコレートの甘さと酸味のあるラズベリーのコラボ。濃厚なカシューナッツの味わいがアクセントに。ホワイトチョコソースの白とラズベリーパウダーのピンクは色合いもきれい。
BOXは6個入り、2種類の詰め合わせも
商品展開は「Double Chocolate Chunk」、「White Chocolate Raspberry」それぞれ6個入りのBOX。2種類の詰め合わせBOX(各フレーバー3個ずつ、計6個入り)も。

早速、2種類の詰め合わせを購入してみました……
BOXを開けると、個包装されたクッキーと「whoop」のコンセプトや味わいを解説するリーフレットが。クッキーは見た目的にもかなりボリューミーで、どっしりと存在感があります。


味や食感を例えるなら、麦芽粕入りのクッキー生地は、オートミールクッキーに繊維質をかなりプラスしたような食べ心地。ナッツの歯応えも相まって、新感覚のザクザク食感です。大ぶりのチョコレートチャンクは口の中でなめらかに溶けて生地と調和。2種類ともに食べ応えがあります。チョコレートとナッツがふんだんに使われていますが、白砂糖と人工添加物は不使用、チョコレートはオーガニック、麦芽粕は食物繊維が豊富で、“ジャンクフード”というほど体に悪い印象はないかも。
クラフトビールと組み合わせたギフトも◎、「銀座ロフト」ならビールもそろう!
「銀座ロフト」の「GINZA SWEETS FACTORY」コーナーの一画には、チョコレートにちなんだビールもセレクトされ、岩手・ベアレン醸造所の「チョコレートスタウト」や、アメリカ・オレゴン州ROGUEの「Chocolate Stout Nitro」がディスプレイされていました。「whoop」とスタウトは味わい的に相性が良さそう。クラフトビールが好きな方には「whoop」とビールを組み合わせたギフトも喜ばれそう。


「銀座ロフト」1階には常設のお酒売り場もあり、国内外のブルワリーのクラフトビールを扱っています。こちらもチェックすればビールの選択肢はさらに広がります!
ビールやアップサイクルに興味がない方にも広げたい
「whoop」をどんな人たちに届けたいか、今後の展開についてお2人に聞きました。
「“サステナブル”な商品のデザインというと、クラフトっぽい、ナチュラルなテイストのものも多いですが、『whoop』はあえてピンクや赤を使って派手な感じにしています。かわいい! と手に取ってもらい買ってもらって、結果としてアップサイクルにつながるという流れを実現したいんです。アップサイクルや麦芽粕の活用に関心のある人に向けて、というよりも、むしろ普通にお菓子としておいしそう、かわいい、テンションが上がる、ということで買っていただきたいですね」(貝塚さん)
「私も、その方が多くの人に届けられると思っています。アップサイクルに興味のある方、となると限られてしまうので。今回商品を発売したことがゴールではなくて、やっとスタートしたところです。麦芽粕を廃棄せず活用することについては個々のブルワリーさんで解決するのが難しい問題かもしれないので、もっと取り組みの規模を大きく広げていけたらなと考えています」(小名木さん)

クラフトビールが好きな方もそうでない方も、アップサイクルに関心がある方もない方も、「whoop」のクッキーをバレンタインギフトの候補の1つにしてみては? 「whoop」は「銀座ロフト」の売り場のほかに、オンラインショップでも販売中です!
※店内の写真は2023年1月現在のものです。商品は、店舗に在庫のない場合があります。
【関連サイト】
「whoop」インスタグラム
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のび子
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