世界各地で醸造されているクラフトビール。ローカルなカルチャーを反映していたりその土地の特産品を使っていたりと、産地によってさまざまな味わいが楽しめますね。今回はアジアのクラフトビールに注目し、日本で飲める韓国・台湾・香港のブルワリーやビールをピックアップしました!
[韓国]KABREW、気分に合わせて飲むKUMIHOシリーズの3フレーバー
KABREW(カブリュー)は、2000年に創業した韓国のクラフトビールブルワリー。豊かな自然と水源に恵まれた土地を拠点として醸造を続け、現在はサンセクとスンチョン市内に醸造所を構えています。ブルワリーには研究開発所が併設され、ビールの味わいや楽しみ方を追求。これまでに約100種類のビールを開発してきました。
KABREWのトレードマークは、伝説上の生き物KUMIHO(=九尾の狐)。9つの尾はホップのイメージを重ねてデザインされているのがキュート。さまざまな生き物に変身するといわれているKUMIHOは、常に変化を続けクリエイティブなビールを提供しているKABREWのスピリットを体現しています。
そのKUMIHOの名を冠したシリーズ3種が、2022年1月から日本で買えるようになりました。
KUMIHOシリーズの「RELAX BEER」(リラックスビール)は、リラックスしたい気分にぴったりなレモングラスのアロマが香る、のどごし軽快なビール。「PEACH ALE」(ピーチエール)は、小麦麦芽を使い、ピーチの果汁をたっぷりプラスしたジューシーでまろやかな味わい。チーズケーキやフルーツを使ったデザートに合います。「IPA」(アイピーエー)はオレンジのアロマの中にローストキャラメルのほろ苦さを感じるIPA。チーズバーガーやタコスなどのお料理に合います。気分に合わせて選べる、個性ある3種です。
話題の韓国ドラマを見ながら、韓国の人気スナックをおつまみに韓国ビールを飲むのもいいですね。KABREWのビールは2022年5月現在、北野エースの一部店舗で取り扱っています。確実に手に入れたい場合は輸入元の運営するオンラインストア「LADY TO DRINK」へ。
【関連サイト】
KABREW
【販売サイト】
LADY TO DRINK
[韓国]韓国料理との相性抜群!ARK「Pale Ale」
ARK(アーク)は、韓国ではじめてのクラフトビール工場として創業したKorea Craft Brewery が手がけるブランドの1つ。新しい直感と伝統の尊重、韓国の材料の創造的再解釈をビールに盛り込んでいます。
ARK「Pale Ale」 (ペールエール)は、シトラスのさわやかな風味と青々とした香りが心地良いペールエール。韓国料理との相性を考えホップやモルトを研究し、食欲をそそる味わいに仕上がっています。おうちで韓国料理を楽しむ際にペアリングしてみては? ARK「Pale Ale」は2022年5月現在、KINOKUNIYAの一部店舗で取り扱っています。
【関連サイト】
Korea Craft Brewery
[香港]ハイクオリティでユニークなフレーバー!Carbon Brews
Carbon Brews(カーボンブリュース) は、香港の工業地帯「火炭(Fo Tan)」で2018年にスタートしたビールブランド。ブランド名は、創業の地「火炭」の炭(=Carbon)に由来します。ハイクオリティでユニークなフレーバーで、ビール好きのみならず、ビールが苦手な人やこれまでビールを飲んでこなかった人も楽しめるクラフトビールをリリースしています。
定番ビールは6種類。IPAやラガーなどのスタンダードなビールに加え、フルーティーなフレーバーから、ビターなタイプなど個性豊か。現地香港では、老舗の抹茶店とコラボした「抹茶ミルク」やチョコチップクッキーフレーバーの「クッキークリームエール」など限定フレーバーのビールも展開しています。
定番ビールの1つ「Crazy Rich Lupulins」(クレイジーリッチ ルプリンズ)は、マンゴー、パパイヤの完熟系のアロマからはじまり、トロピカルフルーツの濃厚なフレーバーが後に続く、ちょっと甘めのダブルヘイジーIPA。他のビールも糖分がプラスされたかなり甘めのものからビターなものまで味わいが多彩です。
Carbon Brewsは2021年12月に日本に初上陸しパッケージ商品や樽ビールを展開してきましたが、2022年3月、東京・赤坂に世界初出店となるタップルーム「Carbon Brews Tokyo」をオープン。「Carbon Brews Tokyo」はフードも充実していて、ビールにベストマッチな香港料理が楽しめます。
【関連サイト】
carbon brews japan公式インスタグラム
【関連ページ】
【赤坂】香港屋台料理×個性派ビール!香港Carbon Brewsが世界初出店したタップルームに行ってみた!
[台湾]東京・神楽坂の直営店でドラフトビールと本格台湾料理が楽しめる!TAIHU
台湾のTAIHU BREWING(臺虎精釀、タイフーブルーイング)は2013年に創業し、2015年にWinnie Hsu氏がブルワーとして参加。台湾の文化や食材を用い、常に挑戦を続けるブルワリーです。
TAIHUのフラッグシップ「TAIHU IPA」は、縦書きでIPAと書かれた、山水画のようなアジアンな絵柄の缶が印象的。とても強い柑橘の香り。苦味もしっかりありながら甘さも感じ、スムーズな飲み心地です。限定醸造ビールやアーティストとのコラボビールも多くリリースしていて、それぞれパッケージも味わいもインパクトがあります。
東京・神楽坂にはTAIHUの直営店「TAIHU TOKYO」があり、クラフトビールと台湾料理が楽しめます。台湾式居酒屋“熱炒”のおなじみのメニューや、ガッツリしたご飯ものまで、お料理は本格派。TAIHUのビールをドラフトで楽しめて、もちろんパッケージ商品のテイクアウトもできます。
【関連サイト】
TAIHU TOKYO公式インスタグラム
【関連ページ】
神楽坂「TAIHU TOKYO」が再始動!台湾のバンドSorry Youthとのコラボビール発売
[台湾]台湾ならではの原料を使用したビール!SUNMAI
SUNMAIは2004年創業の台湾のブルワリー。創業時は金色三麥(チンスーサンマイ)の名で3種類のクラフトビールの醸造をスタートし、2016年にブランド名をSUNMAIにリニューアル。今では台湾ならではの原料を使用した多様なビールを醸造しています。
「HONEY LAGER」はSUNMAIのなかでも人気の1本。台湾名産の龍眼の花から採取した、希少性の高い龍眼蜂蜜を使ったビールで、発酵過程で蜂蜜を加えることで蜂蜜の香りと甘さが引き出されています。
SUNMAIは毎年春・夏にかけてフレッシュなフルーツビールを限定リリースします。2022年5月には「RED GRAPE BEER」を発売予定。レッドクレープを贅沢に使用し、赤ワインのような香りとホップの苦味やコクも活きた1本。
SUNMAIのビールは成城石井やナチュラルローソンの一部店舗で取り扱っています(商品の取り扱い等は店舗ごと・商品ごとに異なります)。輸入元が運営するオンラインショップLADY TO DRINKでも販売。
【販売サイト】
LADY TO DRINK
【関連ページ】
台湾で売れてるビールTOP20発表!注目の台湾ブルワリー・台湾産ビールをピックアップ
[台湾]スーパーやコンビニでも見かける!台湾ビール
台湾ビール(臺灣啤酒)は、90年以上の歴史を持つ台湾最大のビール会社。フラッグシップ商品の「台湾金稗ビール」は副原料に米を使用し、苦味が少なく軽快で飲みやすい味わいが特徴のラガーです。台湾ビールはそのラガービールをベースに、台湾ならではの食材や果物を活かしたフレーバービールを多数手がけています。最近では、日本のスーパーやコンビニでもよく見かけるようになりました。
「台湾マンゴービール」は厳選されたアップルマンゴー果汁を5%以上使用。「台湾パイナップルビール」も台湾特産のパイナップル果汁を5%以上使っています。この2種類のビールは甘味があってアルコール度数も低い(2.8%)ので、シーンを選ばず飲めそう。
限定品として時々コンビニ等で陳列されているのは龍眼蜂蜜をブレンドした「台湾ハニーラガー」やアッサム紅茶をプラスした「台湾紅茶ラガー」。ビビットな色合いやデザインのパッケージも魅力的です。
【関連ページ】
台湾ビール×台湾おつまみ!南国フルーツ風味のビールと台湾フードがそろうNローソン「台湾フェア」
マンゴービールで南国を旅する気分を味わう!Nローソン、台湾ビールを限定販売
コンビニで買える台湾ビール「台湾ハニーラガー」、はちみつの味わいに合うおつまみは?
アジア各地の文化や食材を、クラフトビールで楽しむ!
欧米のみならず、アジアのクラフトビール界も活気があります。 韓国・台湾・香港の料理やお菓子は日本国内でも人気ですが、アジアのフードを食べる時には、ぜひアジアのクラフトビールを合わせてみてください!