スプリングバレー・ブルワリー、日本のクラフトビール界を牽引するキリンビールの今昔

スプリングバレーブルワリー外観

日本のビールは今、「トリアエズビール」を卒業しようとしています。

大手4大メーカーのフラッグシップビールだってただ喉で飲むビールではありませんが、近年はクラフトビールブーム!

しかし、今でもクラフトビールが確固たる市民権を得たとは言いにくい状況であるのも事実。実際に日本国内のクラフトビールを売上だけで考えれば、シェアは約1%とまだまだニッチな市場です。

そんな中、今までビールに興味のなかった人たちに切り込んで行こう!と始まったブルワリーがあります。

その名も「スプリングバレーブルワリー」。

今回は、その「スプリングバレーブルワリー」についてお話しして行きます。

後半には、お忙しい中お答え頂いた取材内容を、そのまま掲載させていただきますので、お楽しみに!

スプリングバレーブルワリーのはじまり

スプリングバレーブルワリー
出典:https://www.springvalleybrewery.jp/about/history.html

スプリングバレーブルワリー(以下、SVB)の歴史を紐解いていくと、約130年前に遡ります。

1867年、ノルウェー生まれのアメリカ人、ウイリアム・コープランドが日本で初めて商業的成功をした醸造所の名前です。

スプリングは「湧き水」、バレーは「谷」。まさに湧き水の出ずる谷にブルワリーを設立し、その名を冠したのです。

その当時のSVBのビールは横浜居留地に住む多くの外国人たちの間で話題となり、日本人の間へと広まって行きます。加えてウイリアム・コープランドは、自宅の庭を日本初のビアガーデンにするなど、ビールへの情熱は計り知れないものだと言われています。

まだビール未開の地での商業的成功をもたらした何よりの要因は、彼のこのビールに対する熱い情熱によるものと言っても過言ではないでしょう。

その土地はジャパンブルワリーへ変貌を遂げ、現在のキリンビールへと引き継がれて行きます。その頃、コープランドのもとで修行した日本人醸造家たちは日本各地へと移り、ビールの国産化が進んでいくこととなるのです。

ワクワクするビールの未来をつくる

スプリングバレーブルワリー

「日本のビール文化をもっと面白くしたい。」

キリンビールの社内ベンチャーとして産声をあげる少し前の2012年。

その当時は、大手ビールメーカーが効率よくビールを量産し、競争して価格を下げて来たことのツケであるかのような風評がありました。

実際に、私のお店にお越しになるお客様の中にも、

「ビールの味はどれも同じ」
「ワインや日本酒に比べて、安っぽいし、工業的」
「ビールっておっさんの飲み物」
「乾杯の時の飲み物でしょ」

そんな印象を持ったお客様がいらっしゃることもあります。

そんな方には、なぜ好きじゃないのか、ということを伺います。

それの反対のビールをお勧めして、飲んでいただけたら、

「ビールって面白いんだね」
「私でも美味しいと思うビールがあるんだ」

なんて言っていただけることもあります。ビアバーをやっていて、とても喜ばしいタイミングですね。

さて、話を元に戻しますと、そんな印象を危惧したSVBの初期メンバーは、キリンHD・磯崎社長へと直談判しに行きます。

ビールが画一的で退屈なものになって来ているのでは…このままでは日本のビール文化は衰退してしまうのではないか。

「ワクワクするビールの未来をつくりましょう」

工業製品ではなく、自然と人とがつくりあげるビール本来の姿を取り戻したい。

どれを飲んでも同じ味ではなく、もっと自由で無限の可能性を秘めたビール造りを追求したい。

凝り固まったスタイルや作法から解き放たれ、飲み手と造り手が一緒になって楽しめる、新しいビール文化を創造したい。

そんな想いに、社長はこう答えました。

「どうせやるなら凄いことをやろう」−SVBの歴史より抜粋–

SVBプロジェクト始動!さらに東京と横浜に体験型醸造所併設店舗がオープン!2017年には京都にも!

スプリングバレーブルワリー外観

2014年お店のオープンを半年後に控えた秋。ビールをお客様と一緒に完成させたいという想いから、試作品をキリンビールのオンラインショップ「DRINX」だけで数量限定で発売。実際に飲まれたお客様からのフィードバックをもとに、ブルワーたちが現在ある6種類の定番商品を完成させることにこぎつけます。その時のフィードバックは、大変な助けになったと伺っています!

構想開始、つまり社長に直談判したときから3年後、発祥の地でもある横浜のキリンビール工場内と、東京代官山に、それぞれ「歴史」と「未来」をテーマとしたお店をオープン!さらにその2年後、SVB京都が河原町にオープンしました。

地域に根ざしたフードメニューや飲み比べセット、ビールとのフードペアリングが楽しめます!

「ビールを体験する」

まさにそんなお店です。

私も代官山にあるSVBに取材に伺った際、素晴らしい“ビール体験”を味わわせて頂きました!

私も飲食店経営者の端くれ。

「そんじょそこらの“ビール体験”じゃ満足しないぜ!」

なんて意気込んで伺ったところ、してやられました…。

大満足です!

飲み比べもさることながら、SVBのビール全てにフードペアリングがあるんです。

フードペアリングとは、ワインで言うところの「マリアージュ」。

飲み物と食べ物をセットで味わうことで、お互いの味わいをより鮮明で深く味わうようにすることのできる体験のことです。

これが本当に驚くほどの“マリアージュ”体験をさせて頂きました!

詳細を書きたいところですが、ペアリングフードは少々変更もあるようなので、今回は私が体験したペアリングフードを、写真を見て想像してください!

飲み比べ

加えて、“ビア・インフューザー”の存在が私の冒険心をくすぐりました!

今回取材に伺った際にはタイミングが合わず体験できませんでしたが、このビア・インフューザーとは、醸造されたビールを、さらにカスタマイズをするというなんとも不思議な機械なのです!

例えばSVBのフラッグシップビール496に、ギャラクシーホップを大量投入してみたり、DayDreamにパクチーを入れてみたりすることができるそうです!

ただ、何でもかんでも自由にできるわけではなく、あらかじめ指定されたカスタマイズを選べる、ということだそうです。

加えて驚くべきは、ビア・インフューザーでのカスタマイズ風景を、目の前で見せてくれること!

ライブ感というか、自分がカスタマイズしたかのように錯覚しますね!

このインフューザー、SVBの独自開発でして、世界に4台しかないそうです!直接ご覧になりたい方は下記の店舗にて、体験していただけます!

  • スプリングバレーブルワリー代官山
  • スプリングバレーブルワリー横浜
  • スプリングバレーブルワリー京都
ビア・インフューザー

タップマルシェで全国へ展開!

タップ・マルシェ

2018年、キリンビールが全国に展開する「タップマルシェ」により、SVBは日本全国へと広がって行きます。

飲食店はもちろん、カフェや映画館、シェアオフィス、温泉施設など、これまでには考えられなかったクラフトビールの楽しみ方が全国に広がりを見せています。

タップマルシェの記事はこちら!

私のお店でも導入していますが、かなり評判良く、お客様には多彩なクラフトビールの世界をお手軽に提供でき、飲食店からすれば、初期費用がかからず、ビールの仕入れだけでサーバーからこだわり抜いたクラフトビールが同時に4種類も提供できるようになります。

そして2018年、より省スペース化した「タップマルシェ2タップディスペンサー」の全国での提供が10月9日から始まっています

SVBの今昔を取材して来ました!

スプリングバレーブルワリー内観

さて、お待たせいたしました!

今回の取材は、キリン株式会社広報担当佐藤啓太様にご尽力いただき、スプリングバレーブルワリー株式会社・吉野桜子様にご返答をいただきましたので、少しばかり上記の文章と重複する部分がありますが、原文ママでお届けいたします。不躾な質問にも、快くお答えいただきまして誠に感謝です。

大澤(以下、大):ホームページのなかで、キリンビールの系列であると書かれています。実のところ⼤企業の中で新しい試みを始めるというのは、⼤変な苦労があったと思いますが、これまでで最も⼤変だったこと、今まで最も成果が上がったことはなんでしょうか?

SVB吉野桜子(以下、吉):最も苦労したのは場所探しです。特にSVB東京とSVB京都は、アクセスの良い立地で、醸造所併設のレストランを建てられる条件の場所というのを見つけるのに、とても時間がかかりました。結果的に素晴らしい場所が空いたという情報をいち早く得る事ができたのは、キリンビールの営業の情報網のおかげなので、大企業の中での新しいチャレンジには、メリットの方がやや多いと感じています。

成果についてですが、SVB来場者数が4店舗計で間もなく100万人を突破します。人数も大事ですが、その中には、従来ビール市場を支えてきたビール好きのお客様だけではなく、これまでビールをほとんど飲んだことがない若い人や女性、海外からのお客様、普段はワインを嗜む食通の中高年層、近隣に住むご年配の方など、本当に多様な方達が含まれているということが一番嬉しいところです。そういったたくさんの方にクラフトビールを体験頂けたことは、おそらくクラフトビール市場の拡大(14年から18年見込みで約2倍)にも無関係ではなく、手応えを感じています。

:スプリングバレーブルワリーという名は、いわばキリンビールの原点ともいうべき名前だと思いますが、そのほかにも候補はあったのでしょうか?

:SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)、一択でした!日本で初めて商業的に成功させたブルワリーとしての「パイオニア精神」、自宅の庭を開放して日本で最初のビア・ガーデンを作ったとも言われている創業者コープランドの「ビールを楽しむ場=コミュニティへの意識」を次の時代に引き継ごう、という気持ちがあったので、名前はごく初期には決まっていました。

大:フラッグシップの「496」、SVB創設者の名を冠した「コープランド」とありますが、なぜ496がフラッグシップなのでしょうか?創設者の名前をフラッグシップとしてもよかったと思いますが。

吉:SPRING VALLEY BREWERYは「ワクワクするビールの未来」をつくるブルワリーです。キリンビールが長年培ってきた伝統や技術をベースとしながら、次々と新しいことにチャレンジしていくのが私たちの使命ですので、COPELAND(ピルスナービール)=原点は大事にしながらも、私たちが象徴とするのは、新しいビールでなければならない、と考えました。

大:496は完全数を名前の由来としていますが、レシピが進化していると⽿にしました。つまり、未だ完全ではなく、進化の過程にあるということですか?それはそのほかのビールにも⾔えることなのでしょうか?

吉:SPRING VALLEY BREWERYは、「永遠に完成しないブルワリー」というのをコンセプトのひとつとしています。ワクワクするビールの未来に向けて、お客様と一緒になって新しいビア・カルチャーをつくっていくため、ビールだけではなく、お店もイベントも、常にお客様からのフィードバックを受けて進化させています。フラッグシップである496は「完全なビールを探究し続けたい」というブリュワーの想いを込めた名前になっており、実際に未完成品のプロトタイプを発売し、何度もお客様とやりとりをしながら完成させたビールでもあります。一旦は完成しましたが、他のビール含めて今後まだまだ進化させることができればと考えています。

※ちなみに496の名前の由来はウェブサイトではこのように紹介しています。

製造番号?何かのゴロ合わせ?そんな声が聞こえてきそうな、一風変わった名前。

“496”という数字は、とても特別な数字なんです。数学の世界では“完全数”と呼ばれ、哲学が盛んだった古代ギリシアでは神聖な数字と崇められていました。さらになんと、最新科学の世界でも、宇宙の神秘を解き明かす鍵になるとも言われる神秘の数字として、再び注目が集まっているのです。

ビール醸造の“哲学”と“科学”…まだ見ぬ新次元のおいしさを追い求める心と技の融合。

ブリュワー(造り手)の願いと探求心が、この名前には込められているのです。

…と、難しく語ってみましたが、最後にもうひとつ、このビールの驚くべき秘密をお教えしましょう。実は、“496”は、もしひと月毎日飲んだとしても、飽きることがないビールなんですよ。嘘だと思うなら試しに、1から31までの数を順番に足してみてください。どうです?496になったでしょ。

引用元:496|スプリングバレーブルワリー

大:少し意地の悪い質問ですが、キリンビールが⺟体にあるということで、独⽴性という⾯ではクラフトビールからかけ離れている、クラフティビールだ、などと揶揄されているという記事を読んだことがあります。その点についてどのようにお考えでしょうか?貴社にとってクラフトビールの定義とはなんでしょうか?

吉:「クラフトビールとは何か?」という問いには、造り手とお客様の数だけ答えがあり、正解はありません。当社ではその“多様性”というものこそをクラフトビールの重要な要素と捉え、「クラフトビールとは個性的で多様性のあるビールである」と考えています。規模の大小では定義していません。飲む人にとっては、誰が造ったかも大事ですが、それがどんなビールであるのかの方が、より重要だからです。クラフトビールの個性と多様性を通じて、ビール全体を、もっと魅力的で楽しい飲み物にしていきたいと考えています。

大:10/15に、⼀年に⼀度しか作らない「Hop Fest2018」の販売が開始されますね。どのようなスタイルになっているのか、味わいはどうかということをお教えいただきたいのですが。

吉:「ホップ畑で飲んでいるのでは?」と思わせるほど爽やかで、芳醇な味わいに仕上がっています。今年は、香りが豊かに引き立つエールタイプのスタイルで、収穫したばかりの日本産ホップ IBUKIの華やかさが今まで以上に味わえます。
 
大:「Hop Fest2018」のビアスタイルはペールエールとしていますが、去年よりもホップの使⽤量も1.5倍となっていますし、やはりジャパンペールエールを意識してのことでしょうか?

吉:前述の通り、SPRING VALLEY BREWERYのビールは進化し続けます。毎年造る「Hop Fest」はとれたてのホップの香りを最大限活かすことを目指しており、今年はたまたまスタイルが変わりましたが、同じスタイルでも毎年、いかに昨年を超えるかと、かなりの試行錯誤をしています。従来のラガータイプはベースのビールがすっきりしている分、ホップの特長が分かりやすい一方で、味や香りを通じた全体のホップのインパクトという点ではエールタイプが勝る、ということで今年はペールエールになりました。来年、どうするかは、また直販サイトDRINXや店舗、イベントでお飲みいただいたお客様や、タップ・マルシェを通じてお取扱いいただいた飲食店の方からのフィードバックを受けて、検討していきます。

大:Hop Fest2018 は、今年からキリンのタップマルシェに参⼊しましたが、やはり多くのお客様に飲んでいただきたいとの想いからですか?

吉:このビールは、そもそも「FRESH HOP FEST」という国産ホップ活性化プロジェクトの一環で発売している商品です。「IBUKI」の生産地、岩手県遠野市ではホップ農家の高齢化で生産量が急激に減少し、新規就農者の獲得・育成が課題となっています。“日本産ホップが盛り上がれば、クラフトビールはもっと面白くなる”という考えのもと「Hop Fest 2018」をはじめ醸造するビールに日本産ホップを積極的に使用し、ビールを愛する多くの方に日本産ホップの良さを感じていただけるビール造りに励んでいます。その取組みをさらに広げていくための第一歩として、今年はタップ・マルシェでの販売を実施しました。売れ行きはかなり好調で、飲食店の方からは取組みへの共感の声もいただいております。

大:それではこれからは、SVBの現状とこれからの展望をお聞かせください。SVBは現在東京、横浜、京都に三店舗を展開し、先⽉には東京・銀座に「BEER TO GO」を期間限定でオープンしたばかりですね。「BEER TO GO」オープンにあたってのコンセプトをお聞かせください。

吉:カウンターで購入した商品をGinza Sony Parkにある公園内の共有スペースで楽しむことができるスタイルの店舗で、SVBにとって新しい試みです。当店舗では、限定醸造品を含めた17種類のタップから提供されるクラフトビールに加え、ビールとのペアリングを追求した、季節ごとに変わる17種のデリやグリル、スイーツなどを提供しています。同フロアは不定期に音楽ライブやフェスなどのイベントも開催され、自分なりの楽しみ方で、自由にクラフトビールやデリをお楽しみいただける空間となっています。

大:なぜ2020年秋までの限定店舗なのでしょうか?やはりオリンピックを⾒据えてですか?

吉:出店している銀座ソニーパーク自体が20年秋までの展開予定のため、それに合わせています。

大:メニューは各店舗によって違うようですが、やはり地域に根ざしたメニューを据えているのでしょうか?合わせて各店舗のコンセプトもお教えいただけたらと思います。

吉:SVB東京(代官山)は、新しいビール・カルチャーの発信基地。自然と共存したビールの未来を志す、ブルワリー併設店舗。朝・昼・夜その時々で変化する居心地の良い空間で、その場でつくられたクラフトビールが楽しめるオールデイダイニング。限定メニューやビールづくりにおいては、特定地域ではなく、日本国内の様々な地域の特産品とのコラボレーションも行っています。

SVB横浜は、明治の横浜で生まれたSPRING VALLEY BREWERYブランドの歴史と伝統が感じられるブルワリー併設店舗。クラフトビールが楽しめるビアタバーン(※タバーンとは酒場のこと)。クラシカルな店内で、素材にまでこだわったビールの絶妙な組み合わせを楽しめます。限定メニューやゲストビールでは、横浜エリアに関連したメニューの提供もしています。

SVB京都は、日本ならではのクラフトビール文化を探索する新拠点。京都、錦市場からほど近い、築約100年の町屋をリノベーション。最先端のクラフトビールを生み出す醸造所を併設した、“和クラフト”料理が楽しめるレストランです。3店の中で最も地域に根差したメニューを展開しており、お漬物や湯葉、味噌など京都の伝統食材をクラフトビールに合うようアレンジした料理を多数提供しています。

大:今後のクラフトビールのマーケットの動向をどのように予⾒されていますか?

吉:クラフトビール市場は今後も拡大していくものと予想しています。ただ、年々増えてはいるものの、ビール市場ではわずか1%ほどのボリュームしかありません(クラフト先進国のアメリカでは販売金額では2割をクラフトが占めています)。原因は、「クラフトビール」の認知率は8割を超え、若年層含めて飲用意向も高まっていますが、そこに供給が間に合っていないことだと考えています。時間はかかるかもしれませんが、タップ・マルシェを通じて飲食店のクラフトビールの取扱いハードルを下げる等、インフラを整備することを合わせて、クラフトビール市場を伸長させていきたいと考えています。

大:その上で、SVB としての今後の展望や、目指しているものなどはありますか?

吉:繰り返しになってしまいますが、SPRING VALLEY BREWERYが目指しているのは「ワクワクするビールの未来」をつくることです。今後もビールを魅力的にする様々な取組みを続け、お客様と共に新しいビア・カルチャーを生み出していきたいと考えています。そして直営店だけではなくイベントやポップアップストア、タップ・マルシェを通じて、そのカルチャーを広めていくことにも取り組んでいきたいと考えています。

取材の中の言葉ピックアップ!

Fresh Hop Fest 2018

いかがでしたでしょうか?

さて、取材して来た中で、コラムをご覧の皆様が気になってくれるかもしれない言葉をピックアップして説明して行きたいと思います!

クラフティビール

アメリカのクラフトビール定義は、「小規模」、「伝統的」、「独立」。そのどれが欠けてもクラフトビールとは見なされないとされ、大手のビールメーカーが造るクラフトビールは、「クラフティ=クラフト“風”」として、少々風当たりは強いこともあるとか。しかしこれはあくまでアメリカにおけるクラフトビールの定義であり、日本でも今後独自の定義がされていくことも想定されます。

HOP FEST2018

フレッシュホップフェストの一環で、SVBがその年に収穫したフレッシュな国産ホップで毎年醸造するビール。2015年から始まり今年で4年目。毎年醸造されるビールは、進化を遂げています!またフレッシュホップフェストは参加する醸造所や飲食店も増え、年々と賑わいを大きくしているイベントでもあります!(ウェブサイトはこちら!)

銀座ソニーパーク

1966年から続いたソニービルが2018年8月に生まれ変わった公共的スペース。2020年までの期間限定です。ここの地下4階に、次に説明する「BEER TO GO」が入っています!(銀座ソニーパークのウェブサイトはこちら!)

BEER TO GO

SVBのクラフトビール&デリスタンド。正式名称は「“BEER TO GO”by SPRING VALLEY BREWERY」。ビールをおしゃれなカップで持ち歩きながら飲める新提案のお店です!デリやBBQブリスケ、ランチセットやグリルにハンバーガーなども食べられるそうで、こちらの情報は、次回更新の私の記事をご覧いただければと思います!さらに同階では、シークレット形式のライブ「Park Live」も!

スプリングバレー・ブルワリー!?日本のクラフトビール界を牽引するキリンビールの今昔

ワクワクするビールの未来をつくる。

そんな壮大な夢を持ち、2012年に始動したプロジェクトは、2018年現在、押しも押されぬ地位を得たと言っても過言ではありません。

しかし、SVBはさらに進化を求めています!実は今もお客様や飲食店のフィードバックと真摯に向き合い、「永遠に完成しないブルワリー」として、第一線を全力疾走しています。これはなかなかできることではありません。

今回の取材で分かったことは、SVBのみなさんはビールを愛し、日本のビール文化を愛しているということ。

私もビールの素晴らしさを、できるだけ多くの人に伝えていけるように微力ながら頑張ろうと思います!

また、今回の取材に際して、キリン株式会社・コーポレートコミュニケーション部の佐藤啓太様、スプリングバレーブルワリー株式会社の吉野桜子様には、お忙しい中ご協力頂きましたことを御礼申し上げます。

The following two tabs change content below.

大澤 佑介

東京ディズニーランドが開園した年、同県に生まれる。 千葉県の勝田台という街でうまい飯とビールのお店Sausage&Bar 2byを営む。ゴルフとビールと日本舞踊が好き。 facebookページではお店やビールの情報を掲載(https://www.facebook.com/sausagebar2by/) 飲食店ならではの視点で執筆。好きなビールはヴァイツェン。

よなよなの里